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大炎上

ー首長の金メダルかじり騒動

自治体の首長であれば、もっと分別があると思っていたが、案外そうでもないことが分かり、この先が不安だ。名古屋市長・河村たかしが、東京五輪・ソフトボール日本代表の後藤希友(トヨタ自動車)の金メダルを無断でかじって大炎上している。「愛情表現だった」と謝罪したが、まったく火消しになっていない。われわれ夫婦もあきれている。

相次ぐ非難

他人のものは自分のものという人間性がうかがえる行為に、ほかのメダリストや著名人から非難が相次いでいる。トヨタ自動車は「今回の不適切かつあるまじき行為は、アスリートへの敬意や称賛、(新型コロナウイルス)感染予防への配慮が感じられない」とした。

擁護する意見もわずかにあるようだ。インターネットメディアによると、テレビ番組『行列のできる法律相談所』でお馴染みの弁護士・北村晴男は、自身のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で、「デリカシーにやや欠けるおっさんの行動は許してあげて下さい」とツイートしたという。

その上で、「自分が後藤選手の立場なら、金メダルを取った事実と仲間たちとの記憶は1mmも変わらないので、そこまで怒らないと思う。人それぞれ」と続けたそうだ。「そこまで怒らないと思う」という憶測で、もっともらしい意見を並べても説得力がない。これで納得する人はいるのだろうか。

「俺だったら泣く」

柔道・金メダリストの高藤直寿は「自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに。俺だったら泣く」とツイート。バドミントン女子・ロンドン五輪銀メダリストの藤井瑞希は、別の人物による"経験者"だったと明かし、「私もある。本当に泣きそうになった」とつぶやいたという。

今回の騒動を巻き起こしたのは政令指定都市の首長。やはり、おかしい。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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