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先送りした楽しみ(下)

ー続・夫婦ちょい旅、沼津港

全国有数の漁港、沼津港(静岡県沼津市)を楽しんだ今回の夫婦ちょい旅。沼津港深海魚水族館(シーラカンスミュージアム、同)のほかにも、次回以降に先送りした計画がある。この漁港に近づくと、必ず目に入る沼津港大型展望水門「びゅうお」(View-O、同)。そこから富士山を眺めるというプランは、残念ながら、今回はあきらめた。

関連リンク(連載「夫婦ちょい旅、沼津港」シリーズ):「漁港の魅力を堪能」「先送りした楽しみ(上)

大型展望水門

大型展望水門「びゅうお」は、沼津港の内港から外港に抜けるところにある。水門の扉は重量406t、幅40m、高さ9.3m。威風堂々としたたたずまいに、「ウォール・マリア」など、アニメ『進撃の巨人』に出てくる城塞都市の壁を思い浮かべるのは、無自覚な"オタク"がゆえか。

インターネットによると、この展望水門は東海地震の津波を防ぐために造られ、津波避難施設としての役割も持つという。平常時は、地上30mのところに設けられた展望回廊から周囲360度をぐるりと一望できる。天気が良い日は富士山も見えるらしい。入場料100円(税込み)。

当初、あまり乗り気でなかった奥さん。エレベーターで渋々と展望回廊に上がると、やがてすっかり機嫌回復。ところどころの壁に描かれた深海魚のトリックアートがどうもお気に召したらしい。残念なことに、富士山は雲がスッポリ覆ってその姿を拝めなかったが、十分ご満悦のよう。

富士山

「次は必ず富士山を見る」ー。そう力強く宣言する奥さん。次回、あらためて展望回廊に上ることになりそう。「お義父さん、お義母さんも一緒に来られれば良いのに」と、奥さんは言葉を継ぐ。今度は、家族揃って富士山を眺められれば良い。そんな期待も膨らむ。

プランは先送りになったが、決して悪くない気分だ。(続く)

(写真〈上から順に〉:『りすの独り言』トップ画像=りす撮影、沼津港大型展望水門「びゅうお」=同、展望回廊に描かれたラブカのトリックアート=同)

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