秋の気配がする。日中はまだまだ暑いが、朝晩は以前ほどではない。通勤中、爽やかな風が吹いてきて心地よいと感じるときがある。帰宅時、これまで道すがらに聞こえてきたセミの声に代わり、コオロギの鳴き声が聞かれるようになった。過ごしやすくなる時期は、そこまで来ている。ただ、扇風機やサーキュレーターなど"夏物家電"を買う判断が難しくなって困る。

強い風

わが家は日当たりが良い。そのため、夏場は屋根や窓が熱せられ、部屋の中は"蒸し風呂"状態だ。日中は冷房を付けても、効果があるとは言えない。気がつけば、滝のように汗が流れ出ている。

「洗濯物が乾きやすいところは良いけど、この暑さは耐えられない」ー。奥さんはそう言い、辟易した表情。汗を吹き飛ばせるほどの強い風を起こせる扇風機が欲しいという。

スゴい"圧"

そこで奥さんの要望に叶う扇風機、あるいはサーキュレーターを購入する予定にしている。ただ、ここに来て、ためらいが生まれた。秋の訪れが、それほど先ではないとの予感があるためだ。

実働一週間の夏物家電は買いたくない。ただ奥さんのお願いにも応えたい。相反する気持ちに心が揺れる。そんな雰囲気を察したのか、このところ、奥さんの態度に変化がある。以前に比べ：

とにかく視線の"圧"がスゴい。

（トップ写真：「扇風機なしでは生きていけない」と奥さん＝フリー素材などを基にりす作成）