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これが最後のとしまえん!?

東京都練馬区にある遊園地「としまえん」は、閉園まで10日を切った。長く身近にあった場所がなくなる喪失感は大きい。「としまえん」に別れを告げるため、奥さんと一緒に、毎週金・土・日曜日に打ち上げられるという花火を見に行ってきた。ただ、別れの告げ方を間違えた感が拭えない。これを最後の「としまえん」にして良いのか、迷いの中にいる。

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自己嫌悪

花火の時間はわずか5分程度。とはいえ、十分に楽しめる時間だ。夜空という黒いキャンパスに相次いで描かれる大輪の花を見ながら、この遊園地での過去の思い出を振り返る。そんな別れの告げ方も大いに”有り”だろう。

ところが、事は思い描いた通りに進まない。記念に花火を撮影しようとしたが失敗だ。つい夢中になってしまい、ふと我に返ったときにはもう遅い。最後の花火が打ち上がるところだった。別れを告げる前に花火が終わった。

我に返った理由。それは違和感だ。スマートフォンのカメラ越しに見る花火は、あまりにリアリティーがなかった。現地に行ってリアルタイムで見ているはずなのに、テレビを見ているような感覚。疑問、そして自己嫌悪。

記念動画

この遊園地に行ったこと、それ自体を別れの挨拶と思い込むこともできる。ただ、どこか割り切れない。そんなとき、奥さんが近寄ってきて嬉しそうにいう。「動画、うまく撮れたよ」と、玉の汗をかきながら満面の笑み。

記念写真・動画は十分。あらためて別れを告げに行く思いはある。

(トップ写真:遊園地「としまえん」上空に打ち上がる花火=りす撮影)

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