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桃の節句と雛祭り

ー重箱に隅にある話

3月3日の祭事を一般に「桃の節句」、あるいは「ひな祭り」と呼ぶ。ただ厳密に言えば、桃の節句と雛祭りは微妙に違うらしい。インターネットを通じて初めて知った。重箱の隅をつついて出てきたような話だが、世の中には知らないことばかりだとあらためて気付かされて、あきれる。

異なる起源

桃の節句、雛祭りともに、桃の花が咲く頃の風習であるところは同じ。ただ起源が違うらしい。桃の節句は「上巳じょうし(3月初めの『の日』=旧暦の3月3日)」に源があり、川で心身のけがれを流して厄を払う日だったそう。

雛祭りは、子どもの無病息災を願って川に紙の人形を流す「流しびな」が基になったとされる。流し雛は日本の一部地域の風習に源流があるようだ。鳥取市用瀬もちがせ町では、今なお、その習わしが引き継がれているという。

賢明な判断

桃の節句と雛祭りが同じ意味で使われるようになった昨今。厳密に言うと桃の節句と雛祭りは違うんだよと切り出しても、役に立たない知識だと煙たがられそうだ。聞く耳を持たれず、小ネタにさえならないかもしれない。

含蓄が一つ増えたと密かに喜ぶ程度に留め置こう。それが賢明。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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