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ひらがなエッセイ #13 【す】

   民放で激辛グルメと大食いチャレンジばかり垂れ流すのは、何かしらの意図があるのですよ、これは、国家の戦略か、貴方、そもそも辛さは味覚では無く、痛覚ですから、私達は何処に向かっているのか、いや、何処に導かれているのかわかりますか、そして宇宙は、なんてな話をカウンター越しに日々聞かされ、はぁ、としか言えずに暮らしているのが、嘘偽り無く私の日常である。何の事は無い、私の正体は閑散とした場末で、友人と二人BARを営むバーテンダー。はじめまして皆様方、お酒好きですか、お酒好きなら一緒に乾杯して下さい。女性は満足感が得られた時に興奮して、男性は満足感が得られ無い時に興奮する、なんて下世話な話も致しましょう。

    経験則なのか、何処ぞの恋愛アドバイザーが流布している性格分析に感化されたのかは分からないが「大体、好きなものを先に食べちゃう人ってグイグイくるけど夜は淡白なのよね〜。」と言ってくる人に「あぁ、あはは、そうなのですか、私は好きな物を最後に食べるので、グイグイ行かないけど夜は濃厚という事になりますかね。」と返し、はなまる満点大笑い、とは行かないまでも、少しばかりの微笑を頂く事と料理を作る事に喜びを感じている私は、真面目な会話になれば相方にお任せして無言で微笑み、隙があればまたブッこむという作業を繰り返して日々を過ごしている。かまってちゃんが居れば、かまってちゃんをかまっちゃう君が現れ、私は人と違うのよさんが居れば、俺は人と同じ事だという事を認めて暮らす事こそが鬼才様が登場する。あぁ、みんな違って、みんな良い。

    たまにお客様から、ご飯でも食べに行こうと誘われる時がある。何か食べたいものある? なんて質問に私は【寿司】と答えるのである。和食が好きなのよ、許してちょんまげ。まぁ、皿が回転してようが板前さんが前にいようが双方に楽しみ方が違うので、本当にどちらでも大歓迎なのである。これを読んでいる君、君だよ君、君が私に【寿司】を食べさせてくれるなら、私は君に翼を授けよう。知識という名のな。

    なんつって。

無学は神の呪いであり、知識は天にいたる翼である。(シェークスピア)

    

    

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