「便利なものは使っていこう」っつったって、言うだけだと曖昧すぎて分からんよなって話。

この頃の流行りとしては離乳食は5ヶ月スタートみたい。WHO的には遅くとも6ヶ月中には始めましょう、らしい。
WHOがそう言うなら私の中で2倍カウントの0歳中スタートから良き?とか、とにかくグダグダ言いながら離乳食イヤイヤをしてました。
「この子3月で7ヶ月だから、2月28日スタートでも一応6ヶ月中〜。うるう年ならもう1日稼げたのになぁ〜」なんて。
とか言いつつ、きっかり6ヶ月で始めた離乳食。
おかげさまで私自身も野菜の素材の味を再確認する良い機会でした。まさかきゅうりを茹でてペーストにして味見することが私の人生にあるとは思っていませんでした。
「どうせ色ついた水でしょ。きゅうりは固形化した水だもん」と思ってたら、ちゃんときゅうりの味がして笑った。
「あ、私ちゃんときゅうりの味知ってたんだ」とちょっと感動したりして。
でも個人的にきゅうりを加熱調理する事に抵抗がある人間なんですよ。きゅうりは生食専用野菜でしょ?っていう固定概念。
キューちゃん漬けは、茹でるけど。
探偵ナイトスクープだったか何かのテレビ番組で昔焼いたきゅうりがすごく不味いっていう話題を取り上げてた記憶があるんだよね。自分で試したことはないけど。
でも皮剥いて茹でてペーストにして、冷凍トレーに取り分けた余りを飲んでみたら、飲めた。だし醤油足したらちょっと美味しさすら感じた。
でも1番美味しかったのは、剥いた皮にマヨネーズ和えたやつ。ただのサラダ。多分きゅうりの本体は皮だな。

で、離乳食スタートが遅めだったためか、そこまで口周りが敏感じゃないせいか、はたまた性格的な問題なのかは分からないけど、素材の味を楽しむ系の離乳食はとくに抵抗されることなく進みまして。
母から聞かされてた私の乳児期とは全く違う赤ちゃん産んでしまったので、少し戸惑いつつ。
(私はアトピーも酷く常に泣いてて色んなもんにアレルギーが出てとにかく食べないという、いわゆる育てにくい子)
「そしたら色々レトルトも食べてもらえた方が助かるんで食上げしましょかー」って。


以前購入した「見るだけ!!真似るだけ!ぜーんぶ指示通りにやるだけ!!まずは2時間で1週間分の冷凍ストックを作りますよ!!毎日書いてある通りに温めて食べさせてね!献立ぜーんぶ考えといたんで!!」っていう現代のこのマニュアル社会に育まれたマニュアル人間に最適な本を引っ張り出してきました。自分で考えなくていい、最高。
離乳食として子どもに食べさせて良い食形態も解説してくれてて、自己判断せずとも適切なタイミングで食上げを進めてくれる。ありがとうございます。良い時代に生まれました。

そんなわけで今回から「人参!きゃべつ!お魚ぁ!」というわんぱくなメニューは卒業。
「野菜スープと鯛と野菜のダシ煮、そしてメインのお粥は趣向を凝らして食パンにてあつらえました。」という文化的なメニューに。

いやね、まじで無理。
「私結構適当だよー☺️」って言ってたし、本気で自分のこと肝っ玉母ちゃん素質のある33歳だと評価してたけど、全然違うわ。
めっちゃ神経質だし応用効かないしめっちゃイラついてた。
(かと言って適当すぎるところは本当に適当。自分にも関係する日常のあれこれは物凄く甘くなるだけ。主にカフェインだのアルコールだの消毒だの外出だのあーだのこーだの)

「小さじ2を3つのキューブに分けるってどうするの!!!!」「ああこぼれた!!!」「なんでお皿こんなに使うの!!!」「材料を冷凍トレーに振り分けていくんじゃなくて、別のお皿でひとまず全部混ぜて仕上げてからトレーに分注していけばいいのか…今更気付いたってもう遅いのに!!!!!!」「子ども!!泣かないでよ今あんたのご飯作ってるの!!!」「もういやだ!!!!!!!」と、頭ん中で怒鳴りまくり。
2時間でできるはずのストック作りに4時間近く費やしながら、怒鳴るわけに行かんから声には出してないけど、その反動で一切喋らず無言で取り組む。イライラしてる様子は隠しきれず(これは夫に対する私の甘え)。
イラつきすぎて泣きそうになりながらなんとか仕上げました。
いや一回夫が何か話しかけてきて、それがただの雑談だったから「ごめん今余裕ない!!」って言って切り捨てたな。
あと分注した後のブレンダーカップを倒してこぼして舌打ちしながら「ああああ!!イライラする!!!」って1人でキレてた。

で、なんとか土曜日の夜に完成させました。土曜日の夜。イライラしまくり。
今思い出してもイライラするわ。人間向き不向きがある。私には向いてなかったってだけであのレシピ本はとても親切ないい本なんだけどね。

新しい離乳食は新しい素材が使われてるので、ひとまず日曜日はレトルトのやつを食べさせた。
パックに入ってるおじやみたいな。
今まで30ml程度のお粥と同じような量のおかずを2つくらい用意してたの。毎回完食できてて「うちの子食欲旺盛〜」って思ってたんだけど、80gのレトルトベビーフードを開封して「多いな。」と。
でも前日に作った離乳食のお粥も「60〜80g程度で分けます」って書いてたから、これがデフォルトになると。

「残すね。良いよ良いよこんなには食べられないよねー」なんて食べさせてたら、ほっとんど完食。
多めに作ってた野菜スープも食べた上での完食。

びっくりしちゃったよ。こんな粒々たくさんのご飯をもう食べられるのに、あんな粘度の高い飲み物を少ししか食べさせてもらえてなかったんだねーと。

しっかり食べたら、朝からしっかりお昼寝してんの。
「うちの子お昼寝しない赤ちゃんなんですー」って方々で言ってたんだけど、そうじゃなくて「私満腹になるまでご飯あげてない親だったんですー」が正しかったらしい。

確かに夜寝る前は240mlのミルクと授乳を組み合わせて満腹にさせて、それから寝てくれてるんだもん。
びっくりよ。
寝る前の240mlのミルクも、元は私の服薬でミルク生活してた頃の名残。母乳再開直後は混合になったけど、しばらくしてから行った母乳外来で完母に戻してもいけそうと桶谷式の助産師さんが言ってくれたのに「寝る前くらいしっかり満腹になって幸福感味わいなー」で飲ませ続けてたんだよなぁ。

しっかり食べてしっかり眠る娘見て、夫なんか「どうせ覚えてないんだし、手作りにこだわる必要ないよ。全部このレトルトでも良いよ。やりたいなら止めないけど、2人目ってなったときは厳しくない?どんどん使っていこうよ」と一気に市販BF推進派に。

翌日、和光堂の7ヶ月から食べるBFのパウチを14食購入。作った離乳食は朝ご飯にして、夕方2回目の食事はパウチ活用することに。
(冷凍離乳食は2週間は余裕で待つと我が家ルールで判断。大人の冷凍食材なんか何ヶ月凍ったままか)

トライアンドエラー、試行錯誤、理想と本音、希望と妥協。
お子がお腹空かさないことが1番大事。たくさん食べてよく寝てご機嫌に過ごしてくれることが1番大事。
それで私もイライラせず、子どもを笑わせようと遊んだりして過ごせるなら最高。
手作り離乳食の写真を大きくなってから見て、手間暇かけて育てられたと知ることもきっと大事。
でも記憶に残らない今を、子どもが楽しく過ごすことも絶対大事。
記憶に残らない今の時期は、この子の人格の無意識の部分を作ってるんじゃないかと思う。
自己肯定感をちゃんと持った魅力的な大人になってもらうために、絵に描いたような健やかな生活を送ってもらえるように、私たち夫婦のお金の範囲で解決できる手間暇は積極的に解決していく事に。

口では「便利なものは積極的に使おう」と言ってたけど、まずは実際に取り組んでみないとどれが自分に必要な便利なのかも分からないね。
離乳食作りを通してなんでもやってみるもんだなと感じた経験でした。

(もりもり食べさせたところ、こんな長文をぶっ通しで書けるほど朝寝してくれる赤ちゃんが2日連続で登場しています。)

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