子供と手を繋いて歩くことは限りある特別なことと意識したことはありますか?
今日は気持ちのいい秋晴れで、息子と家の近くを紅葉を楽しみつつ散歩。
小学生の息子は、まだ一緒に歩く時に手を繋いでくれるというか、向こうから自然と手を繋いでくれるので、今日もいつもと変わらず当たり前に手を繋ぎ散歩をしていました。
おそらくもう少し息子が成長をしたら、手を繋いで歩くのが恥ずかしい年頃になり、一緒に手を繋いで歩くことはなくなるでしょう。
そう考えると、いつもと変わらない日常生活のほんの些細な一部の「手を繋いで歩く」という行為も、実はものすごく特別でかけがえのない時間を過ごしているということになります。
僕らは日本という治安のいい国で過ごし、食べ物に困ることもありませんし、医療の進歩もあり、よほどの大病にならない限りは、病気で命を落とすこともありません。
つまり、突然に人生を終えることもなく、いつもと違う環境に変わるようなこともなかなかありません。
だからこそ、今日が終わったら当たり前のように明日がやってきて、今日できたことは明日もでき、今日一緒に過ごした人とは明日も一緒に過ごすことができる。
そんなことを当たり前のように考えるというより、当たり前すぎて考えることもしません。
でもそれは錯覚であって、いつもと変わらない毎日が、これからも永遠に続いていくことはありえない。
「よし!それなら今日から毎日を特別な日と思って過ごそう!」と思う人もいるかもしれませんが、それは現実的には難しいと思います。
そう思って毎日を過ごせたとしたら、それは最高な人生ですが、先ほど話した通り、僕らは今日と明日が変わらない日常を送ることができる可能性が、極めて高い環境で生活をしています。
そんな中で、毎日その一瞬一瞬を、特別なことと考えて過ごすのは難しいものです。
難しいのですが、それでも心の片隅に留めておき、ときどきでいいので思い出し、「今この瞬間はもう二度と訪れることのない、かけがえのないもの」と意識することで、変わらない日々の中でも、今までにないすばらしい満足感、充実感を得られるはずです。
そんなことを思いつつ、息子と手を繋ぎ歩いていた今日このごろ。
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