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国際PNF協会® インストラクターの会主催 キックオフミーティング 前編  

11月19日(日曜日)10:00~16:00
会場:日本リハビリテーション専門学校 
 キックオフミーティングとして、日本における国際PNF協会/IPNFA®インストラクターによる学術集会が開催されました。午後から実技指導が予定されていたのもあり、定員を50名と搾りましたが、申込開始数日で定員に達し会場レイアウトを工夫し、10名追加、60名での開催となりました。
 会を代表して、シニアインストラクターである市川繁之先生による開催の挨拶から、厳かに始まりました。

当日参加したインストラクター5名とアシスタント3名の面々
現在日本では6名のインストラクターと6名のアシスタントが活動しています。

 挨拶後、同インストラクター・江口先生によるPNFの歴史と哲学のレクチャーから始まりました。座学主体の内容を、実際に参加者をモデルに治療介入例を提示するなど、斬新なアイデアでトップバッターとしてふさわしく場が温めるレクチャーが展開されてました。今回は見るだけだったので、ちょっともったいない内容でした次回機会があれば、ぜひ実技練習もして、実感したい方も多かったのではないでしょうか?

江口先生によるボルダリングが趣味という参加者への介入例

 続いて2番手として、私大森がPNFの基本原理・手順についてのレクチャーを行いました。アシスタントの中村先生に協力を得て、実際の動作から脳の機能を簡単に解説しながら、視覚・接触刺激・加重現象について説明を行いました。脳・神経系の機能を理解するのは、頭が痛い作業…知らなくてもリハビリはできてしまうのですが、知っていると治療アイデアがあふれ出てくる…ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが。今後Noteでも紹介していきたいと考えています。興味のある方、ご期待ください。

私大森によるレクチャーシーン

 午前の最後は、同インストラクター・石井篤先生によるケースの紹介・治療介入例と実技指導でした。台湾?でのコースにおける片麻痺患者さんの治療デモをベースに、麻痺側上肢に対してタスク/課題を利用しながら、支持基底面の広い背臥位/Hooklyingから四つ這いでの介入方法について、参加者全員で行いました。実技は盛り上がりますね!!
 さて中枢神経系疾患(例:麻痺のある方)にはPNFは使えないといわれることがあるのですが、PNF発祥の地であるカイザーバレーホ・リハビリテーションセンターでは脳卒中・頭部外傷・脊髄損傷を中心とする中枢神経系疾患をメインにPNFが使われています…インストラクターとしては「中枢系疾患に使えない」という誤解も解いていきたいです。

石井インストラクターによるHookingでの指導場面

前編は午前に行われたレクチャーについてお伝えしました。
次回は後編となります。引き続きよろしくお願いいたします。

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