昔のサークル仲間

3、4カ月ごとに会って、飲んだり食べたりしながら生存確認をしあっている10代からのサークル仲間たち。雨の中、今日もいつもの店でワイワイお喋りをした。10人の予定が、1人ドタキャン。調子が悪いと言うからみんなで心配していたら、どうもお連れ合いの体調がすぐれないらしい。「あいつ愛妻家だから」と・・・。そういえば、前々回の昨年秋も欠席だった。
この頃特に感じるのは、男性陣の声がどんどん大きくなってくることだ。人の話を聞かない、誰かが喋っていても自分が言いたいことを喋り出す。あっちでもこっちでも、大きな声が飛び交うけれど、かみ合わない。ほぼ全員が白内障の手術を終えて、目はよく見えるようになったら、次は耳が遠くなってきたに違いない。酒が入るとよけいに動きも雑に鈍くさくなる。幹事が、集めた紙幣を数えて会計を終了するまでに、時間がかかる、かかる・・・。「昼の部終了、店を閉めます」と、若い店員さんが困った顔で何度も部屋に足を運んでくる。ハイハイと返事はいいけれど、なかなか腰が上がらない。
3人の女性陣は、ただただ笑うしかない。18~22歳の多くの時間を共に過ごしたサークル仲間たち、あの頃も、やっぱりこんな感じだった。私たちのサークルは「広告デザイン研究会」。響きは軟派だけれど乗りは体育会系、それでも自由奔放だった私たちの大学生活は、今の若い人には想像できないかもしれない。
9人の後期高齢者たちは、それぞれ勝手に喋り、笑い、周りからはヒンシュク者の集まりに見えるかもしれないが、でも楽しかった。あと何回、会えるかな。

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