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うちにないもの②体重計

皆さま、ご自宅に体重計はありますか?私の実家には今もあると思います。小中高時代は身体測定があるので、その名残で20代前半もたまに体重計には乗っていましたが、体重計に表れている数字を見てもどこか他人事のように感じていました。

年齢という数字・体重という数字

年齢にとらわれて挑戦するものに制限をかけてしまう方がいるように、体重にとらわれて食べ物を制限してしまう方もいるようです。私からすれば「そんなのただの数字じゃん」としか思っていませんので(笑)
ではそのような方は何故、30歳までに結婚することや40kg台をキープすることに焦点を当てようとするのでしょうか?

誰かの基準より、自分の中身

一つは、日本の国民性が作用しているのかもしれません。日本は村社会でしたから、誰々が何々をした等という噂を悪気なく好んでいたという歴史があります。しかしグローバル化した今、日本人独特の心配が行き過ぎることのデメリットを感じることはないでしょうか。

周りにどう見られているのかが全てを左右すると言っても過言ではないという考え方の方。学歴、大学、職種、会社、結婚、収入、子供…それら全てを誰かと比べて、誰かより何かが勝っていることで自分を保っている方。

その方自身は、自分に満足しているでしょうか?自分自身の基準はあるでしょうか?それがないと常に何かに振り回されてしまいます。
もし、体重を計って自分の理想の体重よりも少し重かったから、好きなものを食べるのをやめますか?あなたの楽しみにしていたひと時は体重計の表示一つで失われるのでしょうか。

湧き上がる疑問

このように書くと、必ずある質問が出てくると思います。好きなものを際限なく食べてもいいのですか?では、私から逆に聞きますね。野生の動物に「肥満」の動物はいると思いますか?

答えは、全ての動物はその動物の適正体重があり、肥満の動物はいません。もちろん季節によって蓄える脂肪は前後しますが、肥満によって病死するような野生動物はいません。空腹または貯蓄のために食べる時があれば、満腹または食べる必要がないため食べない時もあります。
あなたがもし、常に空腹を感じていたり、何かを口に入れたいと思っているならば、それは体の機能が正常に働いていないという証拠です。野生動物が必要以上に食べないのは、彼らが基本的に人工的な毒物を摂取しないために体の機能(ここでは満腹中枢)が正常に働いているためです。また、きちんと休息を取り、体を動かし、ストレスを発散しているからです。

植物・動物、そして人間も、毒物の混入していない栄養と十分な休息、そしてストレスフリーの環境がない限り、次第に異常をきたして弱っていくのが当たり前なのです。

適正体重に戻る

体重計に一喜一憂されなくとも、人工的に作られた食品ではなく、自然のまま又は自然に限りなく近い食品を摂取していきましょう。一週間のファスティングと比べたら目に見える効果は感じないかもしれませんが、あなたの体は一時的ではなく、確実に着実に本来の働きを取り戻すことでしょう。それも、リバウンドやストレスなどの急激な変化による体への負担を限りなくゼロにしながら。それに伴って、消化吸収や解毒、ホルモンバランスや免疫も正常化します。それによって、必要以上のものを口にしたいと思うことが徐々に減っていくはずですよ。食べたいものを我慢してストレスを抱えることが、最も体にはよくないということを肝に銘じておきましょう。

ストレスもない、リバウンドもない

そんな夢のようなダイエットがるのか!?と思われるかもしれませんが、そもそもダイエットを目的として何かをするという考え方を改めることがスタートです。まずは、何のためにダイエットしたいのかを突き詰めて下さい。そこに成し遂げなければならない程の理由はあるでしょうか。ダイエットという言葉自体、健康を目的としているものであり、不健康な食事によって痩せる食事をすることでは全くないのです。

最後にお聞きしたいこと

先日インスタグラムのアンケートで体重計にどれ程乗っているかをお尋ねしたところ、7割程の方が毎日乗っているという回答でした。(ビックリ仰天)

体のラインを引き締めるためには、体重を落としても全く良い効果が期待出来ません。何故なら、筋肉が落ちて脂肪が残るとたるむからです。逆に筋肉が増えていけば、体にくびれが出てきます。首、手首、腰、足首…本来脂肪が付く必要のない場所についた余計な脂肪が優先的にエネルギーとして燃焼されていくのです。
しかし、脂肪が落ちれば落ちる程良いということではありませんのでお気を付け下さいね。脂肪は私達の体を守ってくれるものであり、適量の脂肪があるのが理想的です。具体的には、ホルモンバランスの調整。更に、私達が口にするものに含まれる食品添加物や農薬、薬、トランス脂肪酸など、現代特有の毒の一時的な逃げ場となっているのです。これらの毒は石油性製品=脂溶性毒(油に溶けるもの)のため、脂肪に蓄積されても日頃の運動で燃焼出来れば良いのですが、脂肪を燃焼しないとそれが血液、そして神経系や細胞膜にも容赦なく入り込んでいきます。しかし、それ以前に適度な脂肪がないと毒の一時的な避難場所がない又は少ないため、血液、神経系や細胞膜にダイレクトに入りやすいのです。従って、脂肪を憎いと思わず、いつも守ってくれてありがとうという気持ちを持って下さい。そして蓄積する前に燃焼することが大切です。

最後にお聞きしたかったのは、体重を計る際にご自身の筋肉量・骨密度・体脂肪率を把握されているかどうかです。もし、あなたが文字通り「体重」しか把握していないのであれば、もうその体重計の数値にとらわれる生活から卒業してもよいのではないでしょうか。

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