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レンタカー試乗記 : 009 マツダ ロードスター 1.5 Sスペシャルパッケージ (ND5RC)

Running fast into tomorrow, Running fast to the future.

ご覧いただきありがとうございます。

今回は友人とロードスターを借りてきた。
前から友人と乗りたいねと話していたのだがなかなか予定が合わず。
いざ借りようとなり友人に予約をお願いして出向いたら違うクルマが出てきたりとなかなか巡り合えなかったのだが、今回やっと念願叶って乗ることができた。

言わずと知れた人気車種なので、ネット上に詳しい記事はいっぱい出ているだろう。だから、厳密なレビューというよりかは、軽い試乗記みたいな感じで書いていきたい。



外観、内装、デザイン

装飾をほぼ廃した、かなりシンプルなデザイン。
近頃のミニバンとかとは正反対な価値観である。

純粋な造形美というか、フロントは文句無しにカッコいいと思う。

フロント同様、リアもシンプルなデザイン。
ただ、前面の鋭利な感じと比べると若干丸っぽさを出しているデザインな気がする。
リアは正直NCまでのデザインのほうが好き。

横から。ノーズはけっこう長め。
外車にも見えるというか、デザインはけっこう日本車離れしているような気がする。

ブラック塗装された純正16インチアルミホイール。
タイヤはブルーアースGTが組み合わされていた。
4穴なんだなとは思ったが、デミオとかに流用したらかなりカッコよくなりそうだ。

メーターはこんな感じ。
小さなロードスターがいる。かわいい。

構造上仕方ないがサンバイザーは質感的にもかなり割り切った印象。
この辺を気にする人はロードスターに乗らないと思うが、普段からサンバイザーを多用する人は少し気になるポイントになりそうだ。

ちなみに今回は都合上いつものような内装写真を撮れていないのだが、質感的にはかなり上質だったものの、けっこう専用設計というか慣れない部分があったのでここにメモとして残しておきたいと思う。

・グローブボックスが無い。
普通は助手席の前あたりにあると思うが、無いのだ。
ではどこに車検証入れとかを入れるのかというと、色々手段はあるようだが、運転席と助手席の間にコンソールボックスがあって、今回はそこに入っていた。新鮮である。
・ETC車載器は助手席の後ろ。
ビックリしたのだが、ETC車載器は助手席の後ろ側。
(カードの取り外しは、助手席を前に倒さないと不可能)
初見殺しである。
・トランクのオープナーはリアバンパーの下側。(orスマートキーのボタン)
駐車場に着いて荷物を取り出そうとしたら、友人がリアバンパーの下側のスイッチを押してトランクを開けていた。知らないことばかりだ。

とりあえず、乗る前には少し予習が必要なクルマである。


乗ってみての感想とか

楽しい。
その一言に尽きるぐらい、走らせている実感、爽快感がある。

エンジンは4気筒1.5LのP5-VPエンジンが搭載されている。
132馬力でハイオク仕様。
車重は1010kgと、なんとデミオ(マツダ2)よりも軽い。
よく回るエンジンと相まって、かなり爽快に走ることができた。

シフト周りの写真を撮っていなかったのだが、今回乗車したのは6MT車。
感触的には動きは硬め(特に1速、2速は硬かった)だが、各ギア間の距離は短めでスコスコ入るミッションだった印象。
ちなみにRに入れるには、押し込んで左前に倒す。

アクセルをあまり開けなくても意外と繋がりやすいクラッチで、けっこう乗りやすかった。

友人運転時に撮影

面白いのがメーター内のシフトインジケーターで、普段は今何速に入ってるというのが表示されるのだが、ある程度の回転数を超えるとメーター内に次何速に入れろという指示が出てくるようになっている。
シフトアップだけではなく、回転が下がると「3→2」だったり、また1段飛ばしで「3→5」とか出てくることもある。
慣れていなかったりすると何速に入れたらいいか分からなくなることもあるだろうし、けっこう良い機能だなと思った。


いいところ

"楽しさ"だけを詰め込んだ、ロマンの塊のような車が令和の時代においても新車で買えること。
赤い初代ロードスターとこの現行ロードスターがツーリングしているCMを思い出すのだが、乗っているとあのCMのように自然と笑顔になるのだ。
デザインや走りにおいても一級品だし(リアは好みではないが)、忘れ去っていたような自然と走る楽しさを思い出させてくれるクルマだった。


わるいところ、微妙なところ

ロマン重視のクルマだ。
実用性云々の話をするのは無粋なので、それ以外の点を2点。

ペダルが3つともだいぶ右寄りになっているので、ブレーキを踏もうとするとクラッチを踏みそうになることが何回かあった。左側にフットレストがある分右に寄るのもなんとなく分かるのだが、最後まで慣れなかった部分。

あとは、個体の問題かもしれないが、シートベルトの巻き取りが弱かった。
クルマから降りてドアを閉めるときに、ドアにシートベルトのバックルを巻き込んでしまいそうになって焦った…。


Be a driver. ROADSTER

オープンカー。
それは実用性には乏しいものの、乗ってて笑顔になれる。爽快になれる。
そんなクルマだと思っているのだが、今回も笑顔になった。
前にコペンに乗ったことがある(というか、前にロードスターを借りようとしたら手違いでコペンになった)のだが、その時もそんな感じだった。

乗ってて楽しい、その理由ってなんだろう?
速いから、乗ってて自然と触れ合えるから、あまり走ってないから?

個人的にはやっぱり、乗ってて自然と触れ合えるから説を推したい。
海沿いの道路をオープンカーで流す。潮の匂い、輝く海面、微かに感じる海の飛沫。
山の中、木々が茂る道をオープンカーで流す。山の空気と触れ合う。涼しさ、匂いを五感で感じる。

想像しただけで、快感である。

普通のクルマでもそれは味わえないことはない。窓を全開にすれば一応可能ではある。
でも違う。遮るものがなく、解放されている。その強さには何も敵わない。

マツダの意志。それが形にしたいわばロマンスカー。
そして、力強いマツダ謹製のエンジン。

Be a driver. 誰もが、このロマン溢れるクルマのドライバーになれる。
コペンに喧嘩を売るようだが、これはロードスターにしかない価値観だ。

これからもずっとずっと作ってほしい、そう思わせてくれたクルマだった。


今回はここまでになります。
最後のほうは「なんだこの怪文書」と思いながら打ってました。
最後までご覧いただきありがとうございました!

※2024/04/20 記事内容を一部変更しました

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