見出し画像

もし私が叔母さんだったら、という妄想

ドラマとかジブリには、決まって逃げ道的親戚の人がいたりする。

わかりやすいと「叔母さん」とか「おばあちゃんの妹」とかなんだけど、「お母さんの弟の奥さんの妹の……」みたいな、もはや血の繋がりもないパターンもある。

でも、とにかく、そういう逃げ道的存在の人がいる安心感っていいなあと思っていた。ジブリでいうと、「借りぐらしのアリエッティ」の翔の療養先的な居場所。


いいなあと思っていた分、いつかは私がそっち側の人になりたい、という夢がある。つまり、逃げ道的な、寄り道的な存在になりたい。

例えば家族と喧嘩をして、「もういい!」と家を飛び出したとする。やばい、どこに行こうとふらふら散歩をしていたら、「あ」と思い出してもらって、夜にいきなり来れる場所が私の家だったらいいな、という妄想もしばしば。もしほんとうに来たとしたら、私は大歓迎で出迎えるだろう。自分がココアが好きで買いだめしてあるから、「これ飲んで落ち着きな」とか言ってスマートにココアを出せる自信がある。

他には、「家、帰りたくないなあ……」と思う思春期があるだろう。そしたら学校終わりに私の家に来てほしい。余ったバンドTシャツがあるから泊めてあげることもできるし、適当だけれど食事だって用意できる。「そういうとき、あるよね」とか言って、多くを聞かないけどわかってますよ、という雰囲気を醸し出すのもめちゃめちゃうまいと思う。良い感じのジャズとかも流しちゃったりして。

やばい。「自分が叔母さんだったら」の妄想が止まらない。


そのために、20代の今は種蒔き期間で、姉妹たちに「私は姪や甥にはめちゃくちゃ尽くすからよろしく」と言ったりしている。ささやかすぎる活動だし、冷静になればなんだか当たり前のことを言っているような気がする……。けれど、私が逃げ道的存在になるための第一歩。

早く、姪や甥に出会ってみたい。


ちなみに私の「私が叔母さんだったら」妄想の中では呼ばせたい呼び名も決まっていて、これから出会えたらそう呼ばせると決めている。



”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。