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考えて、こじつける。考えて、繋げる。考えて、察する

この前、NHK大河ドラマ「光る君へ」の考察が好きだと書いた。

ちょうど最近、少年マンガの中でも有名中の有名の1作、ワンピースの考察をYouTubeで見ている。ワンピースは今、伏線大回収をしていて佳境も佳境。尾田栄一郎先生もワンピースは最終章に入っているとインタビューで答えていて、散りばめられすぎた伏線は、考察班のかっこうの餌食となっている。

考察動画を見ていると、改めて「やっぱり考察できるってすごいな」と思う。

考察は、想像力と発展力、プラスちょっとの知識とこじつけ力の合わせ技でできていると私は思う。「もしかしたらここは、こういう意味なんじゃないか?」「ともすればこっちは、こういうことを言いたいんじゃないか...…?!」その発見は、さながら冒険家が未踏の地に足を踏み入れるみたいな気持ちがするのかもしれない。作者や脚本、演出家の裏の裏の裏の裏の裏、もはや表じゃん、みたいなところまで自分の想像力を働かせて、意味がなさそうなシーンに意味をもたらす。

考察で大事なのは、根拠だ。どうしてそう捉えられたのか、どうしてその筋書きになるのか。第三者が見て「ぐぬぬ、確かに」と唸らせなければ、それは考察とは言えない。

だから、こじつけ力が意外と重要になってくる。ぽろっとこぼされたセリフ、役者さんの視線、微妙な表情の違い。マンガであってもわずかなセリフ、過去の話からの紐づけ、そして1話ごとのタイトル。進撃の巨人では、のちに1話目のタイトル「二千年後の君へ」が伏線だったことがのちにわかる。

考えて、こじつける。考えて、繋げる。考えて、察する。

恋愛でたびたび話題にあがる「言わなくても察してほしい」と言うセリフ。言わなくても、落ち込んでいることに気づいてほしい。言わなくても、怒っていることを感じ取ってほしい。それも考察だ。考えて、察しなければならない。

だけど、考察とはこじつけ力があるから、こじつける素材をミスってしまうと、それは考察ではなく、ただの勘違いになってしまう。

うーん、やっぱり考察できる人ってすごい。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。