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「心が深く傷ついたとき、たくさんスイーツが必要なのよ」(意訳)

ストレスフルな現代社会で生きているわたし達。いいこともあれば、よくないこともある。そしてそれを多かれ少なかれ、経験する。

気分がいいこともあれば、深く傷つくことがある。

気分のいい時というのは、特段心配する必要はない。心配せずとも、気分良く穏やかに過ごすことができるから、気に留めなくてもいい。

問題は傷ついた時。

身体が傷つくような、いわゆる怪我なら、適切な処置をして、あとは休息と人間の治癒力を高めて回復を待てば、次第に回復していくでしょう。

対策が見えているなら、それほど苦労をしないかもしれない。

「心が傷つく」ということもあるかと思います。物理的に「心が傷つく」わけではないけれど、憂鬱な気分になったり、精神的なダメージを負ったりすると、いわゆる「心が死んでしまう」状態になったりします。

わたしは専門家ではないので、詳しいことはわかりませんが、経験的に「気分が落ち込んでいる時は、なんとなく体調も悪い」ことは知っています。

ということは専門家でなくても「気分良く、穏やかに過ごす」ことは重要になるでしょう。どうでしょうか?

ストレス解消方法はいろいろあるけれど、こんなこと言われたら、どう思いますか?

「心が深く傷ついたとき、たくさんスイーツが必要なのよ」(意訳)

アンナ・マリア・ザッハー

タイトルにも書いた「心が深く傷ついたとき、たくさんスイーツが必要なのよ」(意訳)ですが、これはわたしの言葉ではありません。もちろん。

ちなみに英訳は適当なのでニュアンス違ったらすみません。わたしはこう感じたくらいで十分です。

If you heart is weary, you need more sweets.

いや、本当に喋った言葉は英語ですらなかったはずです。どうでもいいんですが。

とにかく

実際に言ったかどうかまではわかりませんが、少なくとも実在した人物はいたようです。

あのザッハトルテ発祥のカフェのホテルオーナーだったと言われている、アンナ・マリア・ザッハーです。ホテル・ザッハーはオーストリアのウィーンにあります。カフェでザッハトルテもいただけます。

このすごいホテルの支配人を務め、成功を収めた人ですね。

すごい人だから、すごい言葉を思いつくのか。それはそうかもしれないし、そうでもないかもしれない。でもそんなのは些細なことで。

ケーキの甘さとストレス発散の関係

百聞は一見に如かず。ということで、実際にホテルザッハーに併設されている「カフェ・ザッハー」でザッハトルテをいただきました。

一口食べて、最初に思った感想は、「甘い!」です。

チョコレートベースのケーキを過去にいくつも食べました。チョコレートの苦味があまり甘さを感じなくさせているのではないか?推測ですが、そういう食べ物だと感じていました。

ちょっと、チョコレートケーキの概念が変わった瞬間でもあります。

まぁ、欧州でケーキを食べる機会があると、比較的甘いと感じることがあるとは思いますが。

あらためて、チョコレートケーキ、なぜこんなに甘いんだろう?っていうのを少し考えてみました。それがこちら。

そう。

ケーキは甘い。だけど隣の生クリームは、甘くない。ただのクリーム。これを口の中に含んで一緒に味わうと、「甘い!」と感じていたチョコケーキが、そこまで甘くないということに気づきました。

これだけ甘ければ、何かストレスを感じていた時に、刹那ストレスが飛ぶような気がします。気がするだけなんですけどね。もしかしたら本当にストレスが減っているかもですが。

よく、ストレス発散には「甘いもの」と言われることがあります。専門的なことはわかりませんが、気持ちはよくわかります。また、甘い・甘くないは人それぞれ。バランスを取るには味変する必要があります。

甘すぎると逆にストレスになるから、クリームを乗せる。そんな優しさがあるのかもしれませんね。このケーキには。

そこまで考えて、考案されたのでしょうか。奥が深い。

傷ついた心に甘ったるいスイーツを

深く傷ついた時は、一つケーキを頬張るだけで、解消されるでしょうか。経験的に1つで満足、という状態にはなりにくい。

そうすると、ホールケーキ買っちゃった!とか、4つも5つもケーキ買った!とか、いわゆる「スイーツの爆買い」する・したというのを聞いたことがあります。

あれ、なんなんでしょうね。

やはり本能的に人間は要求するのでしょうか。

多分そうなのかなと。

だとすると、アンナさんが言っている「たくさんのスイーツが必要だ」というのは全く間違ってないことになります。

スイーツというのが単に「甘味」だけ取ればいいのなら、砂糖をなめればいいわけですが、どうもそうじゃない。

いろんな味が複雑に絡み合った「スイーツ」が必要というところが、人間味のある言葉になっていますよね。

そして、この言葉がカフェのアピールにもなる。

「たくさんのスイーツが必要だ」→「だから、わたしのカフェに来てね」と言っているように聞こえます。素敵なスイーツでお出迎えしますよ。って。

ちょっとうまいよなぁ〜。って。

まとめ

If you heart is weary, you need more sweets. 「心が深く傷ついたとき、たくさんスイーツが必要なのよ」(意訳)

この言葉を言った(かもしれない)ホテルのカフェで甘ったるいケーキを頬張ったときに、ふと目にした「カード」に書いてあった言葉。

忘れられない言葉の一つになりました。

それでは、また。

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