別れと、プロ野球の開幕と、出会いと
先日、送別会があった。
このときに書いたその人が、会社を去ることになった。
別の会社から来てくれていた人だったのだが、うちの会社を去ることが決まり、まったく別の業界に転職することにしたらしい。
以前の記事で愚痴っぽく書いてしまったことが物語っている通り、内心その人には、この仕事が向いてないと思っていた。
しかし、このご時世そんなことをこっちから言うのはパワハラでしか無い訳で、育成しろと言われたからには、なんとか仕事が出来るように働きかけていくしか無かった。
しかし、その後も成長の兆しは見えず、もう置いてはおけないという結論になり、今年度限りでうちの会社を去ることになったのだ。
いろいろと厳しいことも言ったしフツーに嫌われていそうなものだけれど、送別会では自分の隣の席に座ってくれて、自分の不甲斐なさへの謝罪とこれまでの感謝の言葉をくれた。
そう、根はめちゃくちゃ良い人なのだ。
でも、この謝罪と感謝も一緒に仕事をする立場で受け取るなら、「謝罪も感謝も要らないから早く結果を出してくれ」になってしまうから、仕事の場での付き合いとは難しい。
そんなその人は介護士に転職するらしい。面倒くさがりで、忍耐力の無い自分には絶対に出来ないと思う仕事だ。
その人は理解力や発想力に難はあるものの、忍耐力には人一倍長けていると思っていた。だからこそ指導する側としても、いろいろと厳しいことを言っても大丈夫だという安心感(甘えと言うのかもしれないけど)があった。
キャリアコンサルタントでもなんでもない自分が言うのも何だけど、その人に向いていそうな仕事に転職してくれて良かったなと思った。
もし、自分とその人が介護士として一緒に働いていたのだとすると、適当なことをやって色々と指導されるのは自分のほうになりそうな気がする。
そんなその人は北海道出身でスポーツ観戦が趣味、ということで自分と同じ日ハムファンだ。
野球観戦を一緒にしに行く友人はいれど、日ハムファンの友人は残念ながら今のところ不在だった。
仕事で色々と厳しいことを言っている側としては、これまで休日の娯楽には誘い辛かったのだけれど、このたび仕事の付き合いが無くなると言うことで、送別会の席で野球観戦に誘ってみた。
そして、「ぜひ行きましょう」と言ってくれて、LINE交換をした。やっぱり根はめちゃくちゃ良い奴なのだ。
なんだか気になるあの子をデートに誘うという感覚を久しぶりに味わった気がする。
ということでその人とは、これまでの仕事で指導する間柄から、晴れて日ハムファンの友人と言う間柄になることが出来た。
そして、5年ぶりの開幕戦勝利を果たした日ハムのように、日ハムファンの友人の新しい職場での活躍を願うのでした。
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