ドウグラスと北川のいない清水

神が降りた日

2018シーズン
「2トップは北川と誰かやなぁ」と言われるまでに清水が育てあげたエース北川航也.
この頃の北川&クリスランor鄭大世の2トップもJリーグ屈指と言われていたが,後に"神"と呼ばれるFWが夏に加入して,清水の2トップはJリーグ最強の2トップになった.
ドウグラスである.

泥沼の1年

なんでこうなった……

ドウグラスと北川のいない清水

いろいろあって2020年.
一年前に決意の丸刈りにしていた立田の髪の毛は伸びまくり,金色に輝いていた.

昨年は相当やばかったが社長もGMも監督も変わって心機一転,オフシーズンは良い動きができていたと思う.
しかし,そこにはかつての最強2トップはいなかった.

開幕戦で去年のドウグラスと北川の位置に入ったのは,両方とも新加入のティーラシンと後藤だった.
攻撃の際はボックスの手前辺りでボールを受けて出し手とワンツーしたり,逆サイドに流したり,そのまま自分でシュートに持っていったりと,中継点のような働きをしていた.
クラモフスキー監督のサッカーでは真ん中の2枚が消されてしまうと,攻撃の手段がほぼ無くなってしまうというか,西澤がカットインからミドルぶちこむしかなさそうなので,中で仕事ができていた2人はとても良かったと思う.

でも昔と比較してしまう懐古厨の僕は,ドウグラスの決定力と北川の気の利くプレーがあればなぁ……と思った.

23と49

僕はドウグラスと北川のいた頃の,ボールを奪ったら最短で相手ゴールに襲いかかるサッカーが好きだった.
金子ですら置いて行かれるスピードのショートカウンターが好きだった.
ドウグラスがゴールを決めて,北川がセレブレーションに参加して,コーナーフラッグまで到達する頃にやっと他の選手が後方から追いつくんだ.

サッカーは11人でやるスポーツである.
その分,2人分点を決める選手や,2人分働く選手はとても貴重で,ドウグラスと北川というスーパー2トップを失ったのは大きな痛手だろう.
でも,第一節を見れば分かる.
今年の清水は,1人が2人分働かなくても,2人で3人分,3人で4人分働くサッカーをしている.
念願のリーグ制覇に繋がっているのは,替えの効かないエースが試合を決めるサッカーではなく,誰が出ても同じことができるサッカーを続けていく道だ.

ドウグラスと北川に見せてもらった夢から,僕らは覚めなければいけない.
そして,クラモフスキーの新しい夢を見ようではないか.

この記事を書いた人: @wina_S_1991

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