見出し画像

[韓国・釜山 子連れ旅行記](2)繁華街・西面に行ってみよう!( 「教育発想源」番外編)

今年4月初頭、春休み中で暇そうな三兄弟を連れて、4人で福岡から韓国の釜山へと旅行をしました。

「子どもを連れての海外旅行はどんな風にやるのか知りたい」という声をこれまでにたくさん頂いてきたので、「教育発想源」の番外編として、「韓国・釜山 子連れ旅行記」をお届けしております。第1回から好評で何より。

今回は第2回です。ぜひ韓国入国から書いた前回の第1回から読んでいただければ。

前回の第1回はこちら

それでは「韓国・釜山 子連れ旅行記」、第2回のスタートです!

■[韓国・釜山 子連れ旅行記](2)繁華街・西面に行ってみよう!

●今回の釜山旅行メンバー
・父(筆者)、12歳長男、9歳次男、6歳三男

春休みを使って福岡から高速船で釜山へ。1日目は昼過ぎに釜山港に到着して、宿泊する釜山駅周辺のホテルから近い、国際市場やチャガルチ市場などを散策

泊まったホテルでは予約時に朝食がつけられるのですが、今回は朝食なしのプラン。基本的に子連れの海外旅行は朝食をつけたほうがラクなので普段はよくつけます。お腹を空かせた子どもを連れての店探しは面倒だし、ホテルだと飲み物もちゃんとしているし、ホテルのトイレも飲食店よりキレイだからです。

ただ、今回は韓国だからお粥の店もあったりするかも、なんて思って朝食はつけませんでした。あえて子どもたちに店を探させる。

さあ、出発だ

朝食を食べずにホテルを出て、まずは釜山駅へと向かいました。駅前なら何か店が開いているかなあと。

ちなみに海外旅行で子どもを連れていく時、ホテルの朝食の時間は1時間は取られると思っていて、早く出発したい時や、街が栄えていて朝食の店も多そうな時などには朝食なしの宿泊にしたりしています。

また海外旅行の際にはパスポートはホテルに置いたままにせず常に持ち歩くようにしていますが、子どものパスポートも全て親が持ち、両親がいても必ずどちらかの親がまとめて持って、バラバラに持たないようにします。一括で持つと一括でなくす危険性もありますが、バラバラだと一つでもなくなった場合に無くした理由や場所がそれだけ分かりにくくなるので。(その分、子供とははぐれないように要注意)

今回は長男が12歳で中学生の大きさではありますが、やっぱり親の僕がパスポートを預かりました。未成年の間は預かるかなー。

見たことないものは写真に撮る子どもたち。

釜山はあまり日本と街並みは変わらないなー、と大人の僕は思ったりするのですが、子どもたちは「日本と全然違うね!」といろいろな発見をしては、カメラで撮ってました。確かにこの電話ボックス、日本と全然違うなあ。

カメラは12歳長男は妻から普段支給されているスマホを持ち、9歳次男には私が以前に使っていたiPhone、6歳三男にはコンパクトデジカメを持たせてます。みんなカメラを持ちたいようで、全員に持たせないとうるさい。でも無くしやすいのでちょくちょく親が確認します。

釜山駅周辺の街並み。日本と車線は逆。

釜山駅に来た理由は、地下鉄の駅もあるから。地下鉄1号線が南北に走っていて、昨日はチャガルチ市場のほうに行ったから、今回は北に行ってみようかと。

子どもたちはワッフルで朝食。

釜山駅周辺には朝からオープンしているカフェがいくつもあって、そこで焼いているワッフルが美味しそうだからと、子どもたちからせがまれてカフェで朝食タイム。朝に開いているカフェは東京や福岡よりも多く見つけられた気がしました。

カフェは当初空いていて、ワッフルは10分ほど焼き上がりを待ってくださいー、と店員さんが言った(多分)ので注文したら、その後に来客数がどっと増えて、焼き上がりにけっこう時間かかっちゃったけど。

MEGA MGC COFFEE

ちなみにカフェは韓国のあちこちにあるという、MEGA MGC COFFEEというチェーン店。レギュラーサイズのコーヒーがこの大きさ。しかも安い。個人的に大きいボウルで出すような量の多いカフェがすごく好きなので、日本にも欲しいところ。福岡の自宅近くにオープンしてくれないかなあ。

けっこうビルの多い、釜山駅前。
釜山駅前広場にある、何かの石碑。
釜山駅前広場にある、記念撮影用らしいモニュメント。

カフェで朝食を終えたら、釜山駅から地下鉄に乗ってみることに。釜山駅の西側の駅前広場に地下へ降りる入口がいくつもあります。釜山駅は地下鉄1号線の駅で、1号線のイメージカラーはオレンジ色。地下鉄の駅の名前は「釜山駅駅」で、駅番号は113。

釜山の地下鉄の券売機。

「釜山では現金で切符を買うよりも、交通カードを購入したほうがお得だから、交通カードがオススメ!」というのがいろんなガイドブックに載ってますが、なんだか面倒だったのと手持ちの現金を早く使い切りたかったので、普通に現金で買ってました。

上の写真が券売機で、画面をタッチすると始まりますが、日本語のボタンを押せば韓国語から日本語に変わります。買い方は、画面上の路線図が出てくるので該当する駅を地図の上からタッチする形。

ちなみに、全て日本語なのに「購入する」という一番肝心のボタンだけ韓国語か中国語かで謎の言葉で書かれていて一瞬焦りました。高額紙幣は使えなかった気がする。

海外の地下鉄あるあるですが、海外では同じ路線でも上りと下りとで駅の改札ゲートから違う場合が多いので、行き先の確認は入念に。今回は釜山屈指の繁華街である西面(ソミョン)に行ってみることにします。西面駅は釜山駅駅から6駅ほど。

釜山の地下鉄の車両には、妊婦さんの優先席があって、手すりにはこういうピンクの物体が取り付けられています。日本では妊婦さんがマタニティマークをカバンか何かにつけることで周囲に知らせていますが、これは妊婦さんが持っているビーコン(通信機)に反応して点滅してくれるというもの。5年ほど前から始まったそうですが、これは分かりやすい!しかも一番端なのがいい。 これは日本の優先席にも欲しいところ。

西面のロータリー

西面は地下鉄1号線と2号線の乗り換えになっている、釜山で最も賑わっている繁華街。駅の出口から地上に出ると国道の大きなロータリーがあって、交通の要衝であることが分かります。

無人プリクラ店がいっぱい。

西面駅の東南には、ゲームセンターやファーストフード店などが密集する、渋谷のセンター街のような若者の集まるエリア。この辺りで特にたくさん見たのがこのような、オシャレな無人のプリクラ店です。仮装のグッズがたくさん置いてあって、自由に使えるっぽい。ゲームセンターのプリクラ機よりもかわいい空間だから、女性にとっては入りやすいそう。

ゲームセンターでも遊んでみた

偶然見つけたゲームセンターでも遊んでみました。早い時間だったからなのか、このゲーセンがそうなのか分かりませんが、なぜか多くの機種でデモプレイができて、子どもたちもすごく楽しんでました。ほとんどは日本から来た機種のようで、韓国語を使っていないゲームもたくさんありました。

斜向かいに学校みたいな場所があるけど……

GoogleMapで見ると「田浦カフェ通り」というストリートが近くにあるらしいので向かってみると、交差点の向こうに学校のような建物と運動場の場所が。誰でも入ってよさそうだったので入ってみると……

アート作品があちこちに。

ここは廃校になった中学校を利用した、ノリマルと呼ばれる芸術文化教育センターのような釜山市営の施設なんだとか。運動場のあちこちにアート作品が飾られてあって、市民の方々の憩いの場となっていました。

子どもたちがお気に入りの、3色の爬虫類

次男と三男はなぜか入口前の青・緑・赤の3匹のトカゲのようなアートを気に入ってしまい、ベンチもあるのでここでしばらく過ごしていました。

たくさんの作品パネルが館内に。

館内に入ってみると、たくさんの生徒さんのアート作品が飾られています。日本の漫画の影響も見られるものがあったり。子どもたちも興味津々で、「僕もこういう絵を描きたい」というものを探してました。

入口の壁の作品、よく見ると……

入口の壁の作品は、近づいてよく見てみると、全部ペットボトルのフタで作られていました。しかも塗っているものはなく商品の色そのままか脱色かで用いているようでした。

田浦カフェ通りに来てみた

田浦(チョンポ)カフェ通り、とGoodleMapに書かれていた場所にやって来ました。少し古びた街並みの中に、新しくて個性的なカフェがいろいろと見つかります。カフェばかりがぎっしり並んでいるのではなく、けっこう広い一帯のあちこちに点在しているという感じかな。

ちなみに奥に見える「GS25」というお店は、コンビニ。以前は韓国では「CU」というコンビニが国内首位だったんですが、2020年頃からはCUを抜いてGS25が韓国で最多の店舗数なんだそうです。

子どもたちが選んだカフェ。オシャレー。

どこでも好きなカフェに入っていいよと子どもたちに言うと、スターバックスを見つけたので見慣れたスタバにするのかと思いきや、その近くにあるオシャレなカフェを選んできました。なかなかやるなあ。

最近はチョコレート商品以外も試すようになってきた

以前は子どもたちはカフェやファミレスなどに行くと、ガトーショコラのようなチョコスイーツばかり注文してたのですが、最近は「チョコは美味しいけどそのうち飽きる。もっといろんな店でいろんなの食べたいから」などと言って、小さめのチョコスイーツに、別のスイーツを少量頼む、みたいに頭を使うようになってきました。僕もいろいろ食べたいから助かる。

西面の西側も繁華街が広がる

田浦カフェ通りやゲーセン街のあった西面東側から、今度は西面の西側に歩いてきました。こちらは昔ながらの繁華街。携帯電話販売店やスポーツ用品店、飲み屋にファストフードと、ごちゃ混ぜにいろいろとあります。新宿の歌舞伎町みたいな感じかな。

この赤い丸のお店は……

国道に面したこの赤い丸が印象的なお店。よく見ると、ダイソーじゃん! 日本のダイソーとはロゴが違うけれど。韓国のダイソーはもともと日本の大創産業との合弁会社だったそうで、2023年にアソン産業が大創産業から所有株を全て買い取り、アソンダイソーという日本のダイソーとは独立した会社なのだそうです。反日騒動対策だとも。

品揃えは日本のダイソーと同じような感じですが、ビビンバ用の石焼鍋や冷麺用のボウルなど韓国料理に使用する道具はやっぱり日本のダイソーより充実していましたね。次男は日本のダイソーでは見たことがないという300円ぐらいの厚紙モデルをお土産に何種類も買ってました。

西面市場の一帯には飲食店が多く、昼ごはんを食べようということに。ツウ好みの古いお店が多い中、比較的キレイな店内で若いお客さんも多いミルミョン(冷麺)のお店があったので入ってみることに。いまGoogleMapで確認したら、開琴ミルミョンという店名らしいです。

冷麺と餃子のお店。若いお客さんが多かった。

タブレットで注文するスタイルで、メニューはミルミョンと餃子だけというシンプルなお店。ミルミョンを食べるのが実は私も初めてで、そのまま食べようとしたら店員さんが飛んできて「こうやって混ぜてハサミで麺を切るんですよー」と混ぜ混ぜしてくれました。ピリ辛なんですが子どもたちは美味しそうに食べてました。

そしてこの餃子が美味しかった。蒸し餃子なのですが、腸詰のソーセージのように具がぎっしりと詰まっていて、多めに注文したのにみんなであっという間に食べ尽くしてしまいました。それと、ヤカンに入った出汁スープが無料でついてくるんですけど、これがやたら美味い。

江戸時代の日本が描かれている壁画が

「入江戸城図」なる壁画が街中にあります。恐らく、日本の江戸時代に朝鮮通信使が江戸城に行く時の大名行列を描いたものではないかと。9歳次男は「確か『華政(ファジョン)』で観た!」と喜んで写真撮りまくり。(『華政』は韓国の歴史ドラマで、通信使として江戸に行くシーンがある)

西面の街を歩く

西面は釜山駅周辺と比べてもかなり栄えていて、銀行やデパートなどが集中している繁華街。食べる場所や買い物をする場所には困らないので、釜山観光の拠点にするのがいいでしょう。「最終日にまたこの辺りに来てお土産を買いたい」と長男が言うので、西面はこのあたりにして次の場所へ。

地下鉄まで下りて、次の目的地へ

西面は地下鉄1号線と2号線が交差しているので、次は2号線に乗って、海雲台(ヘウンデ)へと行ってみます。海雲台も釜山観光の定番中の定番の場所ですが、12年前に泊まった場所でもあるので変化を見てみようかと。


さてさて、海外旅行で街中をあちこち歩く時、なるべく荷物は減らしたいもの。兄弟や姉妹のように子どもを複数連れて行く海外旅行の場合、小さな子どもはどうしても泥や水で汚れたり、お漏らしをしてしまったりする可能性もあるので、着替えを用意したくなりますよね。でも荷物は減らしたい。

私はそんな時は、持ち歩くバッグには上の子の着替えを余分に入れるようにしています。

例えば7歳と4歳の兄弟を旅行に連れて行ったら、お漏らししたり吐いたりするのは小さい子のほうだからと、小さい4歳の子の着替えを増強しがち。でも、上の子に合わせた着替えを持っていると、上の子が汚してしまい着替えても大丈夫なのはもちろん、下の子はブカブカでも着せておいたら何とかなるからです。

今回は12歳と9歳と6歳の三兄弟を連れていて、12歳の長男は着替えることはないだろうし、念のため自分のバッグに入れて自分で持ってもらいました。でも弟たちの着替えは次男の9歳のTシャツ、パンツ、靴下を用意しており、三男が砂場で汚したりして着替える必要があった時はそれを着せてました。

また今回は9歳の次男が「自分のリュックを持ち歩きたい」とやたら言うので街中でも背負わせていましたが、基本的には10歳以下の荷物は親のバッグに入れてあげて、本人たちは手ぶらがいいかと。不意にリュックごと子どもがが拐われたりした時には、すぐに対処できないかもしれませんから。

ちなみに、親の着替えですが、私はトランクの中に入れる下着類は基本的に日数分入れています。旅のプロには「ホテルで洗って使い回せばいい」と言って少なめにする人が多いですが、いちいち洗うのが面倒なのと、私は同じホテルに何泊も連泊することは少なく常に移動することのほうが多いから。

そして案外、ユニクロのように手軽に下着類が買える外国の都市って、けっこう限られるのです。一度、チェコとオーストリアに旅行に行った際に行きの飛行機でロストバゲッジに遭い、変えの下着類が一つもないけれど、まあウィーンならその辺に売ってるだろと余裕で構えてみたら、案外売っているお店が見つからなくて焦った経験があるんですよね……。SIMよりレンタルwi-fiを使うのもそうですが、必要品の「現地調達」はそれほど現地を信用していないという感じです。


そんなわけで、第3回へ続く。


※今回の内容を読まれて一つでも面白い情報が見つけられた方は、よろしければ下の☆(スキ)をチェックして頂けると嬉しいです。


【購読者限定ショット】

これより下はnoteマガジン「マーケティング発想源」を購読中の方のみが見ることのできるコーナーです。当日に釜山で撮った他の写真をいろいろと載せていますので、釜山の雰囲気がより伝わると嬉しいです。

ここから先は

0字 / 20画像
「まぐまぐ大賞」で5年連続ビジネス部門第1位を獲得した『ビジネス発想源』シリーズに、フラッグシップ版のnoteマガジンが登場! あなたのご商売を、あなたの企画を、あなたの経営を、あなたの人生を、さらに豊かで面白いものにするヒントが満載です。

日本一のメルマガを決める「まぐまぐ大賞」にて5年連続でビジネス部門第1位を獲得した経営者向けビジネスメディア『ビジネス発想源』シリーズに、…

noteマガジン『マーケティング発想源』では、皆さんのお仕事やご商売に活きる有用で有益な発想源を多数お届けしています。新事業や新企画のアイデアの発想源がいろんな視点から次々と。応援よろしくお願いいたします!