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ほしがりしモノの正体星冴ゆる noteを始めて一年が過ぎた。 いままで書いたものを読み返し…
眼裏に注連綯う父の若かりし (まなうらに|しめなうちちの|わかかりし) 幼い頃、暮れに…
年の瀬や時々に勤めて払拭せよ (としのせや|じじにつとめて|ふっしきせよ) 「時々に…
ゆびきりは叶わず聖夜のともしび 「むかえきてね」「やくそくね」 と、ゆびきりしたの…
穏やかに冬至の月はにじみたり 老いの手に冬至南瓜の硬かりし 中七が湯気に散ずる柚子の…
着ぶくれし吾子の手温し柔らかし (きぶくれし|あこのてぬくし|やわらかし) 寒さ厳しい…
別れきて日のいろ残す枯尾花 【季語 枯尾花】 今夜から雪になるらしいので、ことし最後のお墓参り。 これから春のお彼岸まで霊園は雪に埋もれる。 持参したお湯で墓石を拭い、暫しのお別れの挨拶。 帰り道、日の傾いた野にススキの穂が真白く揺れていた。 天と地が溶けあう朧げな時間。
名を記し種採り仕事終えにけり (なをしるし|たねとりしごと|おえにけり) 庭仕事もそろ…
十三夜月に見立てし灯しかな (じゅうさんや|つきにみたてし|ともしかな) 傍らをひ…
小春日や魯山人展ひと巡り (まだ立冬を過ぎてはいないが雪の便りもあったので小春日をつか…
日溜まりにいのちのほむら秋の蝶 日溜まりのセイタカアワダチソウに蝶がいて 近づくとなんと白黒の縞模様の蜂もいる この蜂は肉食性? 蝶は僅かに触角を動かすが 翅に飛び立つ気配がない その力が残されていないのだろうか とても気になる構図だが 仮にそうであったとしても みな生きとし生けるもの 手出しは出来ず そっとその場を離れた 賜りし日差しにわれと秋蝶と 束の間の陽だまりの温もりのなかで 脚に老いを覚える自分と 翅を休めるちいさな蝶を なに