フォローしませんか?
シェア
鳥歌い緑滴る聖五月 北国は、いちどきに花の季節となる。 華やかに咲き誇る花々をよそに、…
ヘアドネージュせむと立夏に髪洗ふ 三年間伸ばした髪、ようやくヘアドネーションできそうで…
昼と夜のあわいをつなぐ春霞 あまりにも夕空が美しいから 心の内がただそれだけで充たさ…
春夢幻少女は踊るアンドゥトワ 赤い靴のピンブローチ もう似合わないのに手放せない …
二三輪ほころびてのち花の冷え ようやっと櫻が開花した。 身の縮む冷たい風に吹かれ、健気…
白百合のなかば開きてまどろみぬ 娘の幼馴染みのT君が、旅立たれた。 40代なかば、病が突…
クリスマスローズひざまづき撮る含羞 クリスマスローズは、その美しい容貌を隠すかのように慎ましく俯いている。 カメラに収めようと土に膝をつき、それでも足りず肘までついてやっと撮れた、去年の一枚。 いまは庭の雪の下、静かに蕾を育んでいるクリスマスローズ。 四月にはどんな表情を見せてくれるだろうか。 クリスマスローズの花言葉「追憶」「わたしを忘れないで」 2024.3.18
秒針の音の響きや春の朝 昨日、MRI検査で半月板損傷と確定。 手術を勧められるが、返事が出…
生涯に別れ幾たび涅槃西風 (しょうがいに|わかれいくたび|ねはんにし) 2024・3・11 …
二月尽くさみしきものは月の暈 昨夜のことから始まる。 月に暈がかかって、光の粒子が濡れ…
春暁や始発の笛の彼方より 寒気の緩んだ朝、日の出をカメラに納めようと暗いうちに外に出て…
春寒し壁の額絵のセピア色 作ってから七年が経過した押し花絵。 当時の写真をみて、その鮮…
長閑さや幹打つ音の止みてのち 暖かな日差しの中 啄木鳥が幹を打つ音が聞こえてきました…
花散るや散りて内なる花と咲く 昨年六月 散った芍薬の花びらを押し花にしておいた 庭に花のない今の季節に ひとひらひとひら重ね合わせて その姿を再現しようと試みる もとの姿のままではないけれど 色褪せない花びらが 散りてなお美しい花の命をとどめている 2024・2・18