「ズレズレなるままに」多士済々? オオタニさんに便乗する人たち

 今月、5年ぶりくらいにソウルに行きました。メシ喰いに行っただけなんだけど、仁川国際空港を離れて1時間しないうちにドジャース御一行サマの到着だったようです。ニアミスで済んでよかった…なんて思っていたら、まさかの事態に発展したのはご存知の通り。

 さて、あれ以来テレビつければ「オオタニ」「イッペイ」だらけ。さすがに「オオタニハラスメント」なんて言い方する方もいるみたいだけど、確かにちょっと辟易とするのも正直なところです。
 本人のステートメントか出ても「まだ疑問がある」ってのはわかります。そうなると、ワイドショーなんかは国際弁護士なる方が登場して「最悪の場合は懲役◯年ですね」なんてやったり、通訳さんが出てきてMLBの実情を語ったりしてます。あるいはネット記事には、心理学者かと思ったらなんだか分からない肩書の方が「表情から喪失感が伝わる」とか…
 まぁ、そのあたりまでは分かります。かつて新聞記者していたときには、何かあれば“識者”にコメント取って原稿にする手法は散々やりましたので。答える方も求められているわけだし出演料(原稿料)も出るからね。
 中にはコメンテーターとして座っているお笑いの方々まで、なんだか喋っちゃう。こちらもトンチンカンだけど、出る以上は何か言わないといけないから、誰でも言えそうな話を、しかも大谷ファンに叩かれないように慎重になっている印象ですかね。
 そういや北海道の民放局が、市民に「どう思いますか?」って聞いてるのもちょっとズッコケた。ウィキみたら苫小牧市出身らしいけど、住んでいたの6歳までらしいから関係ないよね。

 ところがメディアの要請じゃなく、Xなんかに投稿している著名人なんかも結構いるんですよ。大抵は「私見」と断りつつ、元某市長さんは「ギャンブル依存症は社会の理解が必要」。めっきりテレビ出演がなくなった女性国際政治学者さんまで「友情はデリケート」とか、元議員なんか「(顔付きからも)心配していた」とか水原通訳を後出しジャンケンでディスったり。いずれも、大した話じゃないんだけど、こんなのもSNS時代ならではなんだろうか。事実関係が明らかになってない状況で何のアピールなんだろ? って思ってしまいます。
まぁ、それをスポーツ紙やネットメディアが拾ってくれるの分かっているから、「この話題に乗っかっておこう!」ということですかね。

 残念ながら、おかげでプロ野球の話題がなかなか登場しませんね。ニュースになったのは巨人の新助っ人が開幕直前で帰っちゃった話題くらい。いよいよ金曜日には今シーズンが始まるわけですから、もう少し注目されてほしいですな。

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