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「ズレズレなるままに」やっぱり「。」にはモヤモヤする

 まったくドラマを観ないけど、最近の「不適切にもほどがある」なるものが話題になってることくらいは、なんとなく聞き及んでますよ、世間ズレしたオジサンでも。
 なんでも昭和感が炸裂して、その世代に受けるそうな。確かに昨今のコンプラ重視の言葉遣いは、ちょっとやり過ぎじゃないかと思うわけです。息苦しいよね。もちろん「昔はよかったけど、今はダメ」ってあるでしょう、それが差別的だったりすれば。ただ、新聞にいた身とすると少しビビり過ぎじゃない?
 確かに言葉自体、昔とは意味が変化したり使い方が変わるのもあります。ある種、生き物みたいなところもあるから仕方ない。字に起こすと雰囲気伝わらないこともあるから、「そうなんだよ」を「そうなのだよ」って文語調で書くとキャラクターが変わってしまうから、そのあたりは許容しますよ。

 ただ文字で喰ってきたからか、やはり今も「ら抜き」「い抜き」の話し言葉を聞くと、モヤっとするのは歳のせいか、職業病か…。

 最近、「マルハラ」なるものが話題になってます(正式には“なっています”!)。説明は省くけで、あれ、そんなに威圧的かなぁ…。
実は昔からモヤモヤしてたのは「モーニング娘。」ってやつ。これはLINEで書いても威圧的じゃないん(の)でしょ? 若い皆さん。モヤっていたのは、我々が習ってきた書き方では「 」の中の最後に句点はつけないはずなんですよ。「モーニング娘。」は固有名詞だし、なんなら「藤岡弘、」なんてのも出てきて、もはやモヤっているほうがダメみたいな感じです。だから仕方ないん(の)だけど、ネット記事を見ていると自称“ライター”さんが「  。」って書いてるの見かけたりします。もう少し勉強しようよ…って人にときたま出会います。
 新聞記者は辞めたけど、お陰様で原稿書く機会やお仕事もいただくので、「記者ハンドブック」を買って(い)ます。どうしても、間違った書き方したくないないのですよ、恥ずかしいから。

 ところでマルハラ。文章の最後に。つけるの、そんなに嫌かね? 別にいいんじゃないかな。というより、オジサン世代は若者に迎合し過ぎじゃありませんか? ちょっと前にも「絵文字が多い」とか「❗なんか使わない」とかあったけど、別に困らないでしょ。
アカデミー賞獲った「ゴジラ」のVFXのクリエイターの方、25歳だそうだけど、天才か? それをやらせた監督さんは世代が近いけど、そうやってちゃんと若者の意見を取り入れていけばいいだけのことじゃないかと。些末なことで迎合するのは全く違う話ですよ。
 そもそも、我々だってかつて「新人類」とか言われたけど、立派なオジサン、場合によっちゃ「老害」の仲間入りです。Z世代も例外なく歳を取るからね。
 以前、ある道の駅の広報活動したとき、ツイッターとインスタ、フェイスブックのアカウントを作りました。もちろん、TikTokも考えたけどやめました。確かにフェイスブックなんか若者が離れたオジサンSNSかもしれない。でも、お金落としてくれるのはTikTok世代じゃなくフェイスブック世代だから、それでいいと判断したわけです。時代が変わったら、そこに対応していけばいいわけですよ。
 オジサンたち、迎合したって若者に受けるわけじゃないし、人気者のオジサンは迎合なんかしなくても人気ありますから。もっと、自分らしくやればいいんじゃないですかね。

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