アリス・マンローは、カナダの小説家です。
数多くの短編小説を書いてきて、「短編小説の女王」と評されています。
世界的にも影響力のある作家でノーベル文学賞も受賞されましたが、2013年作家としては引退しました。

『ピアノ・レッスン』は、アリス・マンローが初めて書いた短編集です。
15の短編ストーリーが収録されています。
田舎で生まれ育った彼女は、成長して結婚・出産・母の死・子どもたちの子育て・豪邸の大変な家事といった経験をしてきました。そうした中で書かれたのがこの1冊です。そのため、登場人物たちが日々の生活で抱く喜び、悲しみ、苦悩などが見られます。私たち(おそらく特に女性)が日常的に持ちそうな感情を描いているからこそ、アリス・マンローの作品に多くの人が共感するのかなと思います。