見出し画像

『ツクールシリーズ 魔女と66のキノコ』〜"RPG"じゃないツクール製お手本良作メトロイドヴァニア〜【インディーゲーム紹介】

この記事は筆者がSwitch版 『ツクールシリーズ 魔女と66のキノコ』をプレイした感想について書かれています。
短時間のプレイ中にしっかりとメトロイドヴァニアの楽しさが詰まっていました。


【ゲームの概要】

本作は、さまざまな武器を駆使しながら広大なステージを冒険する、探索型2Dアクションアドベンチャーゲームです。
開発には誰でも簡単にアクションゲームがつくれる『アクションゲームツクールMV』を使用しています。

ツクールシリーズ 魔女と66のキノコ- マイニンテンドーストア


(以下、個人の感想です。作者の意図とは異なる可能性がありますので、予めご了承ください。)

【このゲームをおすすめしたい人】

☆ 『*ハロー、プラネット。feat.初音ミク』のMVが好きな方

☆ プログラム書けないけど横スクアクションゲームが作ってみたい方

☆ 短時間・廉価でメトロイドヴァニアのエッセンスを楽しみたい方

 プレイ時間目安:5時間程度(エンディングまで)
 定価:660円(税込)


【”RPG”以外のツクールという選択肢】

本作はゲーム制作ツールである『アクションゲームツクールMV』のサンプルゲームとして作られたゲームです。
グラフィックデザイナーの方が作られたということで、ドット絵のキャラやエフェクトは非常に丁寧で価格以上の価値を感じられました。

自分自身が使っているというのもあり、「ツクール」と聞くと『RPGツクール』が一番に思い浮かびますが、ノーコードでアクション要素のゲームを作りたい方にとって、『アクションゲームツクールMV』は1つの選択肢になるのではないかと思います。

なお、トップビューであれば『RPGツクール』シリーズでも制作可能のようで、作りたいものに合わせてツールを検討してもらえればと思います。

↓『RPGツクールMV』にて制作されたアクションゲーム


【メトロイドヴァニアとインディーゲーム】

基本的にはダンジョンを探索し、道中のギミックなど、アイテムを手に入れることで切り抜けられるようになったりと探索がメインとなっていて、謎などを解きつつ目標に向かって進む2Dタイプのゲーム(現在ではキャラクターモデルが2Dか3Dかは特に問われない)を指します。

今さら聞けない「メトロイドヴァニア」―ジャンルの特徴や歴史、オススメ作品を初心者向けに解説!

上に”メトロイドヴァニア”の定義を引用させていただいたのですが、Steamの「メトロイドヴァニア」タグのゲームを見ているとステージクリア型の横スクロールアクションやクォータービューアクション、ローグライクアクションも含まれており、広い定義で使われているようです。

とはいえ、『Hollow Knight』や『ENDER LILIES』など名作タイトルの多いジャンルであることは間違いなく、ダンジョン規模の大小はあれどインディータイトルと相性の良いゲーム性なのかもしれません。

またキャラクターゲームでもよく採用されているイメージがあり、最近でも『幻日のヨハネ』(ラブライブ!のスピンオフ作品)のゲームがメトロイドヴァニアを採用しています。


【その他のアクションゲーム制作ツール・エンジン】

(自分自身がアクションゲーム制作に疎く、エアプ気味の項になっています。以下、詳しい人がいたら教えてください…)

『アクションゲームツクールMV』で出来ることを理解するには、本作を遊ぶのが間違いないのですが、逆に他の選択肢がないのかも調べてみました。

1. 『Corgi Engine』

現在最も多くの方が使っているであろうゲームエンジン「Unity」 の有料アセットで、リリース当初ほとんどなかった日本語の情報がかなり増えています。「2.5Dも作ってみたい!」という方には1つの選択肢になるかなと。
ただ本エンジンで作られた代表作を調べてみたものの見つからず、実際どんなゲームが出来るのかは実際に触ってみていただければと思います。

↓日本語の記事も割とあります

2. 『Construct 3』

こちらはブラウザ上で操作するタイプのエンジンで、2Dであればノーコードで様々なジャンルのゲームが作れるようです。
エンジンが日本語非対応なことと、関連した日本語記事も多くないためノーコードでゲームを作れても英語でつまづきそうだなぁとは感じました。

↓英語に抵抗がない or Chrome翻訳使いこなせばなんとかなりそう

3. その他非特化型ゲームエンジン

今日、ゲームを作るツールというのはたくさんあり、プログラミングが出来るなら得意な言語で動くエンジンを、出来なくても様々な選択肢があるのでぜひ調べてみてもらえればと思います。

大手ゲーム会社における「ゲーム開発の大型化」は顕著ではありますが、それと同時にゲーム制作の垣根が大幅に下がり、『作る』ことを趣味にする人も増えています。
「ゲーム作ってみたいな」と思ったら、是非エンジンやツールがセールの時とかに買ってみて触ってみるのもいいんじゃないでしょうか!

この記事が参加している募集

ゲームの作り方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?