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「いい女房を選んだな、、としみじみと感じた」




この記事、すごく良い。素敵な奥様を持つ旦那は果報者ですね。私も三浦友和さんと同じくホントに日々、嫁さんには感謝感謝です。


7歳年下のトップアイドルと結婚…三浦友和72歳が「いい女房を選んだなとしみじみと感じた」時期とは?



 当時のアイドルは人が決めたものをやるというのが普通だったなかで、彼女はきちんと、自分の『これは違う』と思うものを、ちゃんと主張していたんですね。当時、まだ十代の女の子なのに、そういうことを見てて、ああ、素晴らしいな、と思い始めたのが、恋愛感情が出てきて、恋愛関係になっていくきっかけになったのかもしれません》と明かしている(『週刊文春』2014年4月3日号)。



 仕事が増えたわけではなく、35歳のときに東京郊外に建てた自宅を手放して借家暮らしをすべきなのではないかと悩んだりもした。ただ、そのことを三浦のほうから百恵さんに話したことは一度もなく、彼女もおそらくそのことに気づいていたにもかかわらず、訊いてくることはなかったという。そもそも彼女は結婚してから三浦の仕事のことには一切触れずにきた。このときも妻がブレなかったことに彼はかなり救われたようだ。あるインタビューではこんなエピソードも明かしている。

そんなときでも、うちの妻は腹が据わっていました。十万円なら十万円の生活、千円なら千円の生活をするだけだ、と言って。いい女房を選んだなとしみじみと感じたのは、あの時期でした》(『婦人公論』2014年11月22日号)




■演技、俳優人生


三浦は還暦をすぎたころから、「あと何年生きられるだろうか」「あと何年この仕事ができるだろうか」などと、自分に残された時間を考えるようになったという(『週刊新潮』2020年7月30日号)。

2018年のインタビューでは、《だいたい先輩方を見ていると80代で亡くなる方が多いんですね。僕も80歳まであと14年。演じられるのはそれくらいかなあと漠然と思っていて、あと14年で何ができるか、どんな役を演じられるのかなって》と、自らの将来を見据えていた(『GALAC』2018年11月号)。

 気鋭の映画監督・三宅唱の『ケイコ 目を澄ませて』にボクシングジムの会長役で出演、主演の岸井ゆきのが扮するろう者のボクサーと手話も使わずに心を通わせるさまを見事に演じてみせた

 今年の米アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』では、役所広司演じる主人公が、東京でトイレ清掃員として働きながら淡々と日々を送るなかで、さまざまな人たちと接する。その演じ手には甲本雅裕、長井短、犬山イヌコ、片桐はいり(声のみの出演)、安藤玉恵、モロ師岡、田中泯などといった演技派、個性派俳優も多数含まれ、いずれも出演シーンはわずかながら、それぞれに違った味わいを感じさせる。そのなかにあって、ひときわ強い印象を残すのが三浦友和だ。

 映画も終わりがけに登場する三浦は、ひょんなことから遭遇した役所に、自らが抱えたある事情を打ち明ける。そして、このとき、彼が何気なく口にした一言をきっかけに、二人が宵闇のなか街灯の下で影踏みをする姿は、せつなくも微笑ましく感じられた。



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