見出し画像

カナダ永住権まであと少し。パスポートリクエストがきた当時。

(2019年7月15日当時の日記)

7月15日の月曜日にパスポートリクエストが来なければ、7月22日までのランディング(最終的なPRステータスへの変更手続き)はあきらめて、オンラインで進めているオープンワークパーミットの手続き&支払いを済ませようと思っていたところ、ウィニペグ時間の朝5時59分にIRCCより「Ready for Visa」という件名でメールが届いたのでした。(7月13日に急にEstimated Completion dateが9月5日だったのが8月5日になった。そもそも10月5日だった時もあったがどんどん短くなっていった)

私は前日の疲れが抜けていなくて、8時に起きてこのメールを知り、すぐに妻を起こしました。

「きましたよ。パスポートリクエスト、略してPPR」

「きましたか、PPR。むふふ」

「むふふふ」

変なテンションで二人でパソコンの前に陣取った時、事件が起こったのです。

外は、嵐。雨が窓に打ち付けています。

「ドッカ~ン!」
と近くに雷が落ちたと思ったら、停電になってしまったのでした。

数分ですぐに回復したかと思ったら、電気がピカッピカと点いては消えて、また停電。

「9時過ぎに子ども達をサマーキャンプ教室に連れて行かなければならないのにお弁当はどうしよう」

冷蔵庫や冷凍庫に電気がいかないだけでなく、電気のオーブンなのでフライパンで調理もできないし、お湯も沸かせず、電子レンジも使えないという状態。

それよりなにより、パスポートリクエストの件。パソコンで必要書類をプリントアウトして、同時にパスポートのコピーもプリンターでしてから子ども達を送った帰りにすぐ提出しようと思っていたのにできなくなってしまったのです。(なぜ、このタイミングに!)

とりあえず、残っていたゆで卵で卵サンドを作って、切っておいたハムでハムサンドも作り、お弁当を用意して車で子ども達を送っていくことにしました。

ガレージまで行って、今度はガレージオープナーを押しても停電のため、ガレージの重い扉が開きません。手動でどうやってあけるのか知りませんでしたので、しばらく格闘してようやく開けることができました。

ガレージで遅れて、9時半の始まりに間に合うかと急いでいるのに、今度は信号機がまったく通電していないため、一台一台交互に一旦停止してから交差点に進入しなければならず、時間がかかります。さらに途中で事故っている車や、雷で倒れてしまった木があって、ノロノロ運転。ちょっとしたカオス状態でしたよ。

サマーキャンプを受け入れているコミュニティーセンターまで行ったら誰もいなくて、ドアには「今日は中止」と貼り紙があり、すぐに帰ってきました。やれやれ。

帰ってきて、9時半。8時ちょっと過ぎから停電になっていますから約1時間半経っても復旧していません。

このままだといつパスポートリクエストの手続きが続けられるだろうかわからなくなるため、すでに今月PRカードを手に入れることができた友人に電話して、

「おはよ~。パスポートリクエストきたんだけど、停電でWifiやプリンターが使えなくて困っちゃって。助けてくれる?そっちも停電かな?」と英語で素早く伝えたら、
「こっちは停電ではないよ。何時にうちにきてプリンター使う?11時には出ないといけないから」

「10時前かな。今から30分くらいでそっちに着くから」

持つべきものは友達です。

停電の信号で待たされてだいぶ遅れてしまいましたが、着いたらすでにプリンターとWifiコード、そして冷たい緑茶を用意していてくれて、すぐに作業を始められました。

Wifiでようやくパスポートリクエストのメールをしっかりと読むことができて、内容を確認したところ、

1、まず、住所変更、結婚や死亡、養子受け入れ、犯罪履歴に影響があるなど今までのステータスに変更がある人はメールしてアップデートしてね。

2、あなたと家族のパスポートが有効か、eTAが残っているかを確認しておいてね。

3、あなたが提出するドキュメントは、

1)有効なパスポートのコピー(家族分)※追記:カラーコピーでなくて白黒で大丈夫でした。

2)2枚の写真(裏に名前と生年月日を書いて、さらにどちらか一枚には写真を撮ったお店の名前と年月日のスタンプが入っている必要がある)←Costcoで7ドルちょっとで2枚セットの写真を撮ってくれる。

3)すでに送料支払い済みの返信用の封筒(日本のレターパックのようなもの)を何も住所欄に書かないでそのまま同封する。

4)「Annex A」というこのメールの最後に添付してあるドキュメントに必要事項を記入してプリントアウトしたうえで、サインと日付をつけて同封する。

上記、4までを一つの封筒(Xpresspostのような封筒)に入れて送ってください。もう一度書きますが、返信用封筒の宛名部分には何も書かないで下さい。

というようなことが書いてありますので、それに従い友人宅でパスポートのコピーとAnnex AのフォームをWordに移してからプリントアウトしてサインと日付を手書きしました。

停電のため、朝から飲まず食わずでしたが、冷たい緑茶をいただいたおかげで落ち着きました。本当に友人には感謝です。

「停電が解消したら電話ちょうだいね」と妻に話してから出かけたのですが、11時を過ぎてもいまだに停電中。

私は友人に感謝して友人宅を出てすぐに3キロほど離れた薬局内の郵便局に向かいました。

早く郵便を出したいにも関わらず、郵便局には長蛇の列。

待っている間にパスポートリクエストのメールを見直していました。

「The pre-paid Xpresspost envelope must be from Canada Post」

カナダポスト(カナダ郵便局)からのプリペイドエクスプレスポスト封筒であるべきとの注意書きがあるのですが、私はXpresspostよりもっと早い【Priority】という速達を使うことに決めました。

先にも書きましたが、もし、今週中にCo-PRを得ることができたらオープンワークパーミットを申請しなくて済むため、念には念を入れてプライオリティーを選んだのでした。

郵便局のスタッフは慣れたもので、PRの書類なら2通必要だよねとXpresspostを用意しようとしてくれたのですが、Priorityでお願いしますと言ったら、料金が倍するけどいいの?と念を押してくれました。

さて、その料金ですが、上の写真の大中2枚で99ドル44セント。

ひえ~、およそ100ドル(今のレートで8,300円くらいか)かかりました。

でも、ここでケチったり希望的観測でXpresspostを選んだりしたら後悔するだろうことは今までのカナダ生活で身に染みていますので、ためらうことなくPriorityを選ぶと、丁寧にも郵便局員が書き方を教えてくれました。

「この返信用封筒に自分の宛先を書かないよう気を付けてね。送信用封筒に住所を書き終えて、書類や写真を中に入れたら封をしないでまず僕に渡して。大切な封筒だからね」

あれ?こんな優しい郵便局員っているんだ?

見た目はカナダ人なのですが、もしかしたら移民手続きのつらさを知っている人なのかもしれませんね。

友人にプリントアウトを手伝ってもらい、郵便局員にも丁寧に接してもらい、つくづくウィニペガーのやさしさや、運の良さを実感できます。

その友人からのアドバイスの中で特に、
「返信用封筒のトラッキングナンバー(追跡番号)を携帯のカメラで撮っておいて、あとで追跡できるようにしておいたほうが良いよ」
というのがありがたかったです。

朝の8時から15時までの7時間の停電。

もし、停電が回復するのを待っていたら色々なことが後手にまわり、書類が間に合わなくなり、後悔することになったかもしれません。決断と行動力を強いられたような気持ちでした。

一方で、停電のおかげで家族でハンバーガーのバーベキューを楽しめたし、いろいろな人に助けてもらえました。感謝しかありません。

この一日の中にカナダ生活らしさが凝縮されていて、試されていると感じると同時に、よき友やよき出会い、運にも恵まれているとも感じました。

3日後、7月18日でちょうどカナダにきて3年になりますが、ウィニペグにきて本当に良かったと思います。

Co-PRが今週中にきて、ランディングとなったらいよいよ永住権獲得。

日本への一時帰国をいつにしようか(8月に帰れるのではないか?)と思案中です。PRカードが届き次第ですけどね。

続報をお楽しみに。

それでは、また。

※この記事が気に入りましたら、投げ銭をお願いいたします。本家のブログ「カナダ移民・マニトバ移住の総合サポートサービス」の方にも遊びにいらしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?