いい加減さについて。確かな情報を得る重要さ【カナダ移住】

(2018年1月23日当時の日記より)

カナダにきて、特にカナダ人による事務処理のいい加減さ(=適当さ)にはよく泣かされてきましたが、このいい加減さに自分が合わさなければ生きていけないとも感じています。

日本のニュースをネットで見ていますと、いい加減さに対して目くじらを立てる人が多いように思う時があります。

たまに自分に厳しくしているがために他人にも厳しくなり、その人のいい加減さを許せず、批判して、さらに自分自身が生きづらくなってしまっている人が見受けられます。

つまり、自分の厳しいいい加減さを他人や他国に求めるがために、不安や失望ばかりが先行し、関係性をダメにしてしまったり、自分の理想の計画(=思い込みの激しい期待)が崩れることで、すべてを手放してしまったりして、もったいないことになってしまう例が少なくないのです。

【いい加減】というのは「適当さ」という意味だけではなく、車の「ハンドルの遊び(=ちょっとハンドルを動かしてもタイヤは急に反応しないという例え)」がどれくらいあるかという良い加減の意味もあり、車によってその特性を知ることによって、扱いやすく、乗り心地がよくなっていくのです。

「自分のいい加減さを知り、相手のとどれくらい擦り合わせることができるか(他人のいい加減さをどれくらい許容できるか)」

カナダのような多民族国家だとそれらを嫌というほど試してくれるのでありがたいです。

重要なので同じことを言いますが、移住にしても結婚にしても『相手のいい加減さとどう付き合っていくか』で関係性や計画が変わっていくように感じます。


永住権を取ってしまえば、ビザ更新による手間やストレスがなくなり、さらに多額な手数料も払う必要がなくなるため、海外移住をしたらやはり永住権獲得が一つの目標となるわけです。

カナダでもよく聞く話ですが、地味で緊張する事務手続きの連続で本人が疲弊していき、さらに手続きの確認不足や、手数料不足、そして身内などからの理解不足で移住生活がチェックメイトされるがごとく手詰まりになってしまうという流れ……。

「自分で選んだ道でしょ」

「カナダ移民局のサイト(英語)で自分で調べれば」

など正論を言われてしまえばそれまでの話かもしれませんが、それができない状況や時期にある人もいるわけです。

例えば、結婚をして、滅多に言わない姑さんへの愚痴を言ってしまったら、
「あなたが選んだ道でしょ」なんて言われるのはたまったものじゃありませんよね。

共感が必要だったり、この本の内容でも知識や心構えが共有できたりするかもしれません。

移民を目指していて本当に助けが必要な人は、ネットの不確かな情報より、移民コンサルタントや移民サポート機関に英語が苦手でも通訳を用意したり、有料であってもすぐに頼んだりしたほうがよいかと思います。

それをもできないという場合、日本人コミュニティで助けてくれる人がいるかもしれません。日本人との距離感は難しいといわれていますが、何もしないで自滅していくよりかは誰かに助けを求めたり、頼ってみたりしてもよいのではないでしょうか?

相談業務や実務業務もやっていますので何かありましたらお役に立てるかもしれません。その時はご連絡ください。

それでは、また。

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