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生きていたんだよな 2023

はじめに

 毎年やってるので、今年も振り返ってみるかあ……というノリで。
 ※2022年の「生きていたんだよな」はこちら

 ちなみに職場で毎日昼休みにNHKが流れているので、すっかり「愛の花」を覚えてしまった。なつみょんとお呼びください。
 あとドラマ本編は観てないんだけど、音だけは流れていたから「槙野万太郎と申します」という台詞だけは言えるようになった。神木隆之介さんもすっかり大人になったね。そりゃ私も歳食うわけだよ。



お仕事について


 4月1日付で転職した。
 もう転職活動飽きたので転職したくない。あと辞めた理由は職務経歴書に書くのでいちいち訊いてくんな。というか特に理由もないのに辞めるわけねーんだよ!!!!!!!!!!!!!!

 転職してから、これまでどんなドブの水を啜っていたのか……と思うほどに働き方が変わった。休みも増えたし、賃金も上がった(それでも大学の同年同期の連中とは天と地の差がある)。いかんせん特定が容易過ぎる業務内容なので詳細は省くが、現職場は過去の仕事の知識や経験が少しは活かせるところなので、頑張りすぎない程度にやっていきたい。私は仕事にやりがいなど求めていないし、普通に生きていけて、それでいて娯楽も味わえるだけの金が稼げればいいと思っている。
 ちなみに外勤がメインなので北海道内の出張も多い。函館でも知床でも行くし、なんなら離島(未経験)すらあり得る。ただ、それは全然苦ではない。私はやっぱり一箇所でじっとしているのが苦手で……って書いたところで気づいたんだけど西野お前小説書くの向いてなくない? 仙人が山籠もりするみてえになって書かないとイイもの書けないじゃんね。

 ということで、仕事や職場に対してこれといった不満はないのだけど、相変わらず不文律とか社交辞令とかそんなものに振り回され続けて、心の底からは正しくなれない日々が続いている。
 それでも過去のあんな暗く黒く沈む日々よりはマシだと思いながら時間を食んで、毎日精神も肉体も図太くなり残機を増やしているところだ。
 まあ、プライベートの時間にも仕事が脳内に不法侵入してくることがなくなったのでうれしい。休みに心置きなく花一匁を楽しめるのはやっぱり正義だね。


 ……お前がいまいち他人から距離を置かれている所以って、こういうとこなんだよ? >西野



私生活について


 今年も元気に遠征した。
 のちほど書く文学フリマ(以下「文フリ」)以外の遠出は基本的にすべて好きな人(※推しとも読む)に会いに行くものだった。遠くのステージで歌ったり踊ったりロックスターを演じたりしゃもじを振ったりする、好きな人の姿を眺めるたびに元気をもらった。
 はぁ!? 泣いてませんけど!?!!?

 なわけで、書き出してみたらほぼ半年周期くらいで会いに行ってた。こいつ馬鹿です。
 あとシレッと「しゃもじ振ったり」って書いたけど、ずとまよ知らない人からしたら「百姓一揆でもしてんの?」って感じだよね。売ってるんですよしゃもじ。私の家にはもう3セットくらいある。ごはんをよそうしゃもじはもう何年も買い替えてないからごはん粒が死ぬほどくっつくのに。まずそっちのしゃもじ買えよ西野。米粒には神様がイナゴみてえにたくさん宿っていてだな。


【西川貴教】
・2023/04/20 T.M.R. LIVE REVOLUTION'22-'23 -VOTE JAPAN- @札幌
・2023/09/09 ミュージカル「スクール・オブ・ロック」 @東京

 ツアー公式を御覧いただけるとわかるとおり、今回のツアーは地方政党「新党革命」の全国遊説という位置づけだったので、党員を自称する私はスーツにネクタイ着用で、かつフラワーホールには党員バッジ(※公式グッズ)を着けてライブに臨んだ。暑すぎて3曲目で脱いだけど。

 ミュージカルは演劇好きな大学の先輩から「西川さんも出るから行こうよつーか来ないと殺す」って言われたから行った。さすが本職なだけあって歌パートの迫力がえぐかった。そしてカーテンコールは写真や動画の撮影が可能だったので、私のiPhoneには今も自分のカメラで撮った西川貴教の写真がたくさん詰まっている。

ビバ合法。


【ずっと真夜中でいいのに。】
・2023/01/15 ROAD GAME TECHNOPOOR「叢雲のつるぎ」 @東京
・2023/05/12-13 活動5年プレミアム「元素どろ団子TOUR」 @札幌
・2023/12/01-02 原始五年巡回公演「喫茶 愛のペガサス」 @札幌

 個人的に思い出深かったのは元素ツアー。ヴォーカル・ピアノ・ギターのみの編成、かつ観客は着席・声出し一切NGの鑑賞スタイルで、巨大な鳥かごみたいなセットの中で歌うACAね総帥の御声に落ち着いて耳を傾けられるのは、永遠深夜隊の隊員として正直心地よかった。いや、腕振ったり声出したりするのも楽しいんだけど、私は隣の兄ちゃん姉ちゃんの出来損ない怪獣みてえな歓声を聴きに行ってるわけじゃないので。
 そしてこのツアーで聴いてから「不法侵入」にドはまりして、以降死ぬほど聴く日々を送った。

祝・2023年Spotify再生回数1位(西野のアカウント内)

 ちなみに今年の物販最高金額は「叢雲のつるぎ」で買ったモッズコート26,000円でした 好きなのでたくさん着たいからもうずっと春か秋でいいです

 まあどうせもう引っ越すので正直に言うけど26,000円って西野がいま住んでる部屋の家賃と同じだからね どいつもこいつも馬鹿過ぎる よくこんな家に5年以上住んでたな 死ぬ気か



創作活動について


 今年もこれといって輝かしい結果を得るわけでもなく、かと言って何ひとつ箸にも棒にも掛からぬ状態だったかと問われればそうでもない、非常に宙ぶらりんな感じで終わった。まあ村上春樹なら許されるだろうけど、それが西野夏葉だっていうんだから「お前もう船降りろ」案件だよな。

 ただ、今年はエブリスタの「超・妄想コンテスト」にて、優秀作品に多く選出していただいた。そこから先に進めないあたりがまた西野。いつまで門の外で「これ、案内(あない)をせよ。案内をせよ」ってコンコン叩かなきゃならんのだ。そろそろプリウスとかに乗ってフルアクセルで門を思いきりブチ破りたい。絶対に入賞しないだろうけど好きな作品を書こう、と思って書いたら受賞しちゃいました……とかいう「アクセルとブレーキを踏み間違えた」的なこと言ってみたいし。

 2023年の西野夏葉創作の歴史において一番大きかった出来事は文学フリマ東京37」への出店だった。これが一番で間違いない。というか他に語るべき大きな出来事がない。
 自分で本を作ること、かつ主催者としてアンソロジー本を作ること、装丁だの製本数をどうするだの決済方法はなんぞやだの、よくもまあ初心者のくせにあんだけ跋扈したもんですなあ。ぶぶ漬けでもどうどすか。あと、実際の京都府民はこんなこと言わねーわ、ってこないだテレビで言ってた。

 文フリへの初出店については、最初は自分でnote書こうとも思ったんだけど、だいたいのことをWeb Novel Laboさまで掲載いただいた「文学フリマ初出店記・準備編」および「本番編」で書いたのでそっちを読んでほしい。
 この記事は、概ねこれくらいで書いてください、というオーダーを大幅にぶちやぶって書いてしまった。つまりはそれくらい伝えたいことがたくさんあったという意味なんだけど、ならお前のnoteで書けばいいのにな西野。いつまで人んちの庭で踊り狂ってるつもりだよ。セコム呼んでやろうか?

 なお現在のところ、2024年5月の「文学フリマ東京38」には出店を確定した。たくさん作品を書いてさぞイイ本を作ることでしょう未来の西野が。頑張れよ西野(鼻をほじりながら)

 ちなみにこの場で宣言しますが、来年の早い段階でmngtryの作品はすべて下げ、アカウントも削除します。以前の撤退時はアカウントと数本の作品だけ残していましたが、今回はもう二度と戻りません。サイト自体は楽しいけど、インシデント発生時の運営の対応がゴミ過ぎてもうここで書くの無理だなって思った。何があったかは個別に訊いてください。

 なお、下げた作品については、今後どこかで出せそうなコンテストが開催されるまでは再公開の予定がありませんので、もしまだお読みでない作品があれば今のうちに読んでやってください。

おそらくこれからは再びエブリスタを主戦場にしていきますので 何卒 何卒です


 以下、2023年の戦績:

【エブリスタ「超・妄想コンテスト」】
186回「染まる」→優秀作品「類は恋を呼ぶ
191回「告白」→優秀作品「答辞
194回「桜を嫌いな理由」→優秀作品「転生
195回「たまご」→優秀作品「膨張
197回「道」→優秀作品「反骨
200回「これからもよろしく」→優秀作品「蛍火

親に向かってなんだこのファウルラインぎりぎりの打球は

 一次選考通過とかはナシにした。私自身が忘れているものもあるかもしれないけれど、まあだいたいこんなもんだろと思う。だらだら書いているので、優秀作品に選んでいただいたことだけでも十分嬉しい限り。
 上記作品で特に思い入れがあるのは「答辞」で、珍しく自分でもイイネと気に入ったものが書けた故(転職も控えているし、これでうまくいかなかったらしばらく創作から離れよう)と密かに思っていた。でも結果的には優秀作品に選んでいただけて、まさにこれが今も私が税金対策のために全く客が来ない喫茶店を営むみたいなノリで創作を続けている理由になっている。


 また(新作というわけではないのだけど)かつて2018年に「掌」という作品を掲載していただいた短編集が、このたび12月21日に改題・文庫化して発売された。
 一応書いた本人があらためて読んで(何言ってんだこいつ)っていうところは文庫化とともに直していただいたので、すでに元の短編集をお持ちの方もそうでない方もぜひお手にとっていただけると幸い幸い よろしくです
 いまなら帯に「西野夏葉」の名前があるよ フゥーッ↑↑



2024年の西野夏葉


 私は2024年の年明け早々、1月中旬に引っ越すこととなった。急に決めた。なんとなく物件を見るだけにしようかと思っていたのだが、だんだん「もうめんどくせえから今引っ越しちゃおう。ボーナスも出たし」という考えが頭をもたげてきたのだった。

 しかもこれが、ちょうどいい感じの物件が出てきていたわけですよ。駅もコンビニもスーパーも近くて、ネット無料でエアコンがついていて築10年以内なのに家賃は手頃……という部屋が。ちなみに前入居者が退去してから3分以内に内見したので、安い理由が誰か死んだとかではないことが確定しているのも安心。私は部屋こそ何度か変わったものの、なんだかんだ10年以上同じ区内に住んでいたから、札幌であることには変わらないにしても、違う区での新生活が楽しみな今日この頃。
 というか考えたら仕事変わりまくったのも離婚したのも、生活保護受給者より極貧な生活を味わったのも全部この区に住んでいた間なんだよな あーもう一分一秒でも早く出てってやりたい。

 家が快適になれば、休みの日に出かけて金を無駄にすることも減りそうなので、もう少しゆっくり書くなり勉強するなりできるかなあ……とぼんやり考えている。同じようなことを今の家に引っ越してきた時も言っていた気がするが頑張って快適な住環境を構築することを目指していきたい。
 むしろ引っ越し費用のせいで、しばらくは大人しく暮らさないと文フリに出る金がない(正確には製本費だが)。ちょ古っ都さんもクレカで代金払えるようになったらいいのに。


 は?
「金が無いのに推し活はどうするのか」?


 あなたはバット構えてる大谷翔平に向かって「いまピッチャーが大きく振りかぶって球投げてきたら何をしたいか」って質問するんですか?



さいごに

 
 2023年はしょっぱなから流行病にかかって一週間くらい仕事に穴をあけてみたり、出てきた矢先に転職してみたり、思いつきで決めたわりには相当力を入れて文フリにお店を出してみたりなど、いろんな意味で退屈しない一年間だった。
 もちろん、私のような半端な小悪人がそうやって跳梁跋扈できたのは、いつも元気をくださった我が党の総裁や我が隊の総帥、そして私の作品を読んでくださった方々のおかげであるし、なにより私のおかげである。こういうことは積極的に言っていこうと決めた。他人から褒められるのなんて何億光年先になるか分からないのに、いい子にして待っていられないんで。

 2024年は年始早々に引っ越したり、5月には再び文フリに出る予定もあるし、2024年こそは滋賀県の地を踏みたいのにその翌々月には文フリがビッグサイトに行くっていうんだものな。金がいくらあっても足りないよ。さっそくANAカードを作りました。修行するだけの原資はないが、マイルはザクザク貯めていきたいと思う。

 そして創作について。
 結局お前は何がしたいの、と問われたら(書けないけど、書けない自分に焦りを感じているうちはまだ書ける)と思っているから、安心して他のことにも首を突っ込んでいきたい。小説しかできることがないと思うと生きるモチベーションが萎えるしな。もっとほかにもできることあるよ西野。どうでもいい日常をRadiotalkで垂れ流したりとかできるんだから、やる気になればなんでもできるよ。お前は飛べるんだから。
 それは無理だってわかってます。いやたしかに飛べるかもよ? ぴょんと飛んだら、朝ラッシュの中央線を止めたりはできるかもしれないね。

 でも、全部ぶん投げるなら全部やり切ってからにしたいじゃん。私もだらだら三十年くらい生きてきたけど、まだやってないことの方が多いから。

 なわけで、来年も踊り忘れず、可惜夜のような作品を書けたらいいなあって思います。


 2024年も、何卒何卒です🦔
 よい正月をおむかえください


 2023.12.31 西野 夏葉


お読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、創作活動やnoteでの活動のために使わせていただきます。ちょっと残ったらコンビニでうまい棒とかココアシガレットとか買っちゃうかもしれないですけど……へへ………