とある漁村の休日
こんにちは、ぷりごろたです。
今日は全国的に冬の寒さでしたね。
僕が暮らす漁村では雪が降りました。
昨日に続き、今日のワカメ漁はお休みになりました。
朝から強い風が吹いていて、船を出せなかったのです。
出航判断のために漁港に集まったのがAM5:00。
他の漁師さんと相談をして、皆でお休みすることに決まりました。
さほど珍しいことでもないのか、漁師さんたちも朗らかです。
漁港に集まった漁師さんと談笑しつつ、下宿に帰り着いたのはAM7:00頃でしょうか。
さあ、今日はこれから自由時間です笑
まずは朝の散歩に出かけます。
5分ほど歩けばもう森の中。
小鳥たちの鳴き声や、キツツキが木をノックする音が聞こえてきます。
森を歩くことさらに20分、視界が開けて海が見えてきました。
行き交うタンカーや、遠く遠くの水平線をぼんやりと眺めます。
ふと周りを見渡すと、林の中へと続く細い道を発見。
おそるおそる分け入ると、海を一望できる丘に出ました。
そこには革のソファが1つポツンと置かれていて、なんとも哀愁が漂っています。
誰かがここを見つけて、こっそり秘密基地を作ったのでしょうか。
少しだけ申し訳なさを感じつつ、景色を見させてもらったら、そろそろ家に帰ります。
さて、下宿に帰ると、5人のルームメイトたちがなんだかソワソワしています。
何を隠そう、今日は週に1回の食料移動販売がやってくるのです。
僕たちの冷蔵庫からワカメがなくなることは決してありませんが、その他食料は常に枯渇しています。
移動販売は僕たちの生命線なのです。
皆で耳をそばだてて、移動販売車の到着を待ちます。
しかし、予定時刻を1時間過ぎても車は一向に現れません。
どんよりとしたムードに包まれる中、突如クラシック音楽が響き渡ります。
窓を見やると、明らかに大きなトラックが公園に向かわんとしているではありませんか。
歓喜に沸いた僕たちは、各々バッグをひったくり、我先にと公園へ走ります。
果たしてトラックに乗りこめば、豚肉、鶏肉、パン、プリン、アイスなど、滅多にお目にかかれない宝石たちが僕らを迎えてくれたのでした。
今は手に入れたあんパンを食べながら、この文章を書いています。
昔からよく食べていたのに、実はこんなに美味しかったのかと、初心に戻って感動しているところです。
ほんの1月前まで、衣食住の悩みなんてない都会暮らしだったのに、今では週に一度の移動販売を心から待ち侘びています。
そんな自分の変化がなんとも可笑しく、健康的な感じがするのです。
「これでいいのだ!!」とは思いませんが、「こんなのもいいなあ」と思う一日でした。
明日からは天候に恵まれ、しばらくは連勤になりそうです☀
次のお休みか、余力がある日に続きを書きたいと思います。
それでは、また👋
☟漁村シリーズ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?