ふわとろ卵を模した「代替卵」なる食品の販売が始まったそうだ。「国内の卵の安定供給が難しくなる中、卵の新たな選択肢の提供」を目指すという。卵は栄養価が高く完全食とも言われる食品で、特に良質なタンパク源として有名だ。代替卵に対する期待は否が応でも高まる。メーカーページを探し出して、栄養成分を調べてみた。
既に様子がおかしいが、文部科学省が提供している食品成分データベースに掲載されている本物の卵と成分を比較してみよう。全項目は参照元で確認できるが、代替卵のページに掲載されている情報に対応する項目のみ抜き出して引用している。重量も130gに合わせておいた。
どうやら模したのは食感や見た目ばかりのようで、栄養価、特にタンパク質には頓着をしていないらしい。
食事は「楽しみ」であるが、それ以前に生命を維持するために必要な生業だ。自分の目には、代替卵はまやかしにしか映らない。