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「本当の自分を出さなきゃ」と


「本当の自分を出さなきゃ」と
どうか焦って苦しまないで。

本当の自分で生きることは
幸せになるための
手段であって目的じゃない。

今すぐ自分を出すことが
かえってあなたを苦しめるなら
まだいくらだって殻の中で
まどろんでいていいんだ。


このnoteでもそうだけど近年は

「本当の自分で生きよう」
「偽りの関係から離れよう」

ってスローガンがあまりにも多くて

「本当の自分を出さなきゃ」
「偽りの関係から離れなきゃ」

って楽になるどころか
別の焦りに追い立てられて
けっきょく穏やかで
居られない人も居る。


いつかは本当の自分を出さなければ
まるで不可視の殻に遮られるように
光も空気も届かないで
暗く息苦しい想いをするだろう。


でも自分を包む殻が
ただ息苦しくて邪魔なだけのものだったら
皆そもそも貼り付けていない。

どこかしらその殻によって
弱い自分を護られている。

必要なものだからこそ
なかなか剥がせずに困っている。
ある意味、大事な防御層なんだ。


外は自分を傷つける。
自分はそれに耐えられない。

そんな思いが強いほど
防御の必要性は増し
なかなか殻を破れない。


だけど、それでいいんだよ。

孵化のタイミングはそれぞれで
「いつ大丈夫になれるか?」なんて
自分にしか分からないことだから。

「今はまだ怖い」
「出られない」

と感じているのに
周りに急かされて
無理に殻を破る必要は無い。


殻はあなたを閉じ込めるために
覆っているわけではないのだもの。

今はまだか弱いヒナが
外の寒さに凍えないように
柔らかい心を傷つけられないように
必要な間、護っているだけ。


やがてあなたが十分育ち
殻に護られる安心感より
自由に動けない閉塞感が勝れば
頼まれなくても出たくなる。

「脱がなきゃダメだ」って苦痛を感じながら
無理に殻を剥がすのではなく
「もう脱ぎたい」って
サッパリ脱ぎ捨てられる瞬間が
誰のもとにも必ず来る。


だから少しでも怖さがあるうちは
無理に殻を破らなくていいよ。

それはあなたを護る大事な殻であって
自分を護ることは罪じゃないから。


殻の中で少しずつあなたが育つたびに
不要になった防御は少しずつ剥がれて
外から光が差して来る。
風が通りはじめる。

その小さな変化を一つずつ感じて
「外に出ても大丈夫そうだ」と言う確信を
ゆっくり深めて行けばいいよ。


だから早く
「本当の自分を出さなきゃ」と
どうか焦って苦しまないで。

いちばん大事なのは
本当の自分で生きることでも
他人と速さを競うことでもなく
あなたが今、幸せであることだから。


🌸最後までご覧くださり、ありがとうございました🌸