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ビヨンセの'Texas Hold'em'を聴いて...

例によって『CNN ENGLISH EXPRESS』の最新号を入手して読み・聴きはじめたのですが、巻頭記事はビヨンセの新作アルバム『カウボーイ・カーター』リリースとその収録曲'Texas Hold'em'に関するものでした。ということで、熱烈なビヨンセファンというわけでもない私ですが、遅ればせながらこれを機に私も聴いてみました。

作品の背景および対訳については、池城美菜子さんの以下のnoteがめちゃくちゃ詳しくて勉強になります。

私も一聴して、おー、黒人女性でカントリーなんだ!カッケーという驚きと同時に、んー、でもこの歌詞の感じ、恋人との関係をポーカーの、しかもテキサス・ホールデムに例える一種の「概念メタファー」に、妙に既視感というか既聴感があるなあ、とも。。

そうか、レディ・ガガの'Poker Face'か!懐かしい。。

カントリーとエレクトロ・ポップで音楽ジャンルが違うから曲調は勿論違うものの、Texas, hold'em(hold them)といった語が単独で喚起するイメージが掛詞的に活かされている点も似ているし、'I can't read your mind'(ビヨンセ)とか'he can't read my poker face'(レディ・ガガ)とかのニュアンスも共通している。

実際、両曲を使ってマッシュアップしている人もいますね。。

あと個人的にビヨンセの'Texas Hold em'の中で気になったのはsweet redemptionというフレーズ。池城さんは「甘やかな救い」と訳されていますが、sweetという味覚表現を比喩的にredemptionという「(宗教的な)贖罪」という意味も含む硬い言葉にかけていると。(またSweet Redemptionなる香水もあるらしい)

redemptionといえばオープンワールドの大作ゲーム"Red Dead Redemption"シリーズを連想しますが、こちらもredという視覚の感覚表現が使われていて、宗教的厳粛さとの組み合わせが興味深い言い回しです。

これを機にビヨンセの新作アルバム『カウボーイ・カーター』"Cowboy Carter"もしっかり聴いてみようかなー

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