見出し画像

【吹替】映画『バービー』の吹替版がいろいろ凄すぎる。。【字幕】

私は昨夏劇場で字幕版の『バービー』を観ていたのですが、Netflixでの配信がつい先日始まったということで、そういえば作中いろいろあった言葉遊びはどう吹替されてたのかなーとチェックしてみたんですね。

するといきなり冒頭のビーチの場面で凄いのがありました。。

ご覧になってない方には作品の世界観の説明が難しいのですが、ここにはたくさんのバービーとケンがいるんですね。で、『シャンチー』のシム・リウ演じるケン1とメインのライアン・ゴズリング演じるケン2がビーチでバービー(マーゴット・ロビー)を巡ってやり合っているシーンと考えてください。あ、あとアイスクリームを渡されるケン3も一瞬出てきてます。ややこしい。。

まずはオリジナル英語版ではこのような会話になっています。

Ken1: Looks like this beach was a little too much beach for you, Ken.

Ken2: If I wasn't severly injured, I would beach you off now, Ken.

Ken1: I'll beach you off with you any day, Ken.

Ken2: Hold my ice cream, Ken. All right, Ken,  you're on. Let's beach off.

Ken3: Anyone who wants to beach him off has to beach me off first.

Ken1: I will beach both of you off at the same time.

Ken2: But you don't even know how to beach yourself off. How you gonna beach both of us off?

Barbie: Come on, Kens. Nobody's gonna beach anyone off. Okay?

ここで繰り返し出てくるbeach offというのはこの映画の造語で、文脈上、ビーチでぶっ飛ばす、くらいの意味なんだと思われます。またbeach offがbeat offにも聴こえるというのが後のポイントで、beat offは自◯行為をするという意味なのですが。。

バービーのKensというセリフも英語ならではの面白さで、KenがたくさんいるからKensと複数形にしていると。

さて、こういった言葉遊びをまず字幕版ではこのように翻訳しています。

ケン1: ビーチで情けないな
ケン2: ケガさえなきゃヤるのに
ケン1: 相手になる
ケン2: アイスはあと。僕とヤる気か。
ケン1: ヤッてみろ
ケン3: 僕が盾になる
ケン1: 2人同時にヤるぞ
ケン2: 意味分かってんのか
ケン1: ナニをイキってる!
バービー: ケンとケンでケンカしないで。いい?

ここではビーチ要素は消えていて、ヤるとかナニとかイキるとかbeat offの方にかなり寄せて訳してますね。。またKensの部分は「ケンとケンでケンカ」という風に別の言葉遊びで置き換えています。

で、問題の吹替なのですが。。
ちなみに声はケン1を小野大輔さん、ケン2を武内俊輔さん、バービーを高畑充希さんという有名声優さんが演じられています。

ケン1: このビーチは君の手にあまるようだ。
ケン2: ケン、ケガさえしなければ、君に手を出せるのにな。
ケン1: ケン、一緒に手◯キするか?
ケン2: ケン、アイスは持ってて。ここは僕のビーチだ。手玉にとってやる。
ケン3: ケンに手を出す奴はまずこのケンが相手だ。
ケン1: 2人とも一気にヤっちまうぞビッチ野郎
ケン2: 誰がビッチ野郎だ。このビーチに一番似合ってないのは...
ケン1: ビチビチビチビチうるせえ奴だな
バービー: ねえ、ケンとケンでケンカしないで。いい?

手玉?
手コ◯??
ビッチ野郎???
ビチビチビチビチうるせえ????

「超訳」来ましたねこれは。。
しかしこれよく通ったもんだなー。豪華声優陣によるビチビチbeach offをご堪能あれ。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?