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Monochrome Diary 2024.2.12~2024.2.18

2024.2.12

暖かい日が続く。毎年このくらいの時期は数日に一回は雪かきをしなければならないはず。少し溶け出して重くなって数分やるだけでも汗だくになる。今年は暖冬のせいか、全く雪が降らない。雪は、子供は降るたびに大喜びするけれど、大人になると交通が乱れるせいもあって疎まれる。積もり始めた雪で真っ白な外を眺めるのも、まっさらな地面に足を踏み込んでギュッと足音を鳴らして踏み進めるのも、この季節にしかできない。風物詩は大切に噛み締めたい。

2024.2.13

積み上がっている本の中から一冊取り出し少しづづ読み進める。本屋に行くたびに数冊買ってしまうから、本棚が溢れかえってしまう。気分によって、買ってすぐに読んでしまうものもあるけれど、そのうち読もうと思って本棚にしまっていると、奥に追いやられてその存在すら忘れてしまう。だからたまに掘り起こして何を読むか吟味する。読んで、心に残った本は残しておき、あまりハマらなかった本は売ってしまいたいけれどそれもなかなか進まない。今年は少しづつ読み進めて整理しよう。まずは、一冊読むところから。良かったら、また感想を書き始めよう。


2024.2.14

バレンタインデーがあまり意味のない日になってもう何年にもなる。小学生の頃なんかはそれなりにソワソワしたものだけど、そういうものはすごく特別な人にしか関係ないと現実を知ってから、浮き足立つ派手なスーパーのお菓子コーナーの陳列棚も煩わしいだけになった。なんとなくバレンタイン前後にチョコを買うことは寂しい人だと察されるようで自然と避けてしまう。「商業戦略が生み出したイベントだ」なんて擦り切った見方はしないけど、こんな日を立て前にして、感謝を伝えるくらいはいいのかもしれない。


2024.2.15

眠れず、音楽を聞き流す。最近は アンビエントを聴くことが多い。本来、生活空間に溶け込むような自然な音楽のことを言うらしいが、Apple Musicでアンビエントのプレイリストを聴くと、どのジャンルにも掘り下げている人はいるものだとわかる。ただ耳障りのいいメロディ(メロディとも意識しないくらいの流れ)だけではなく、一定の電子音とコード、リズムで浮遊感と独特の雰囲気を出す。レディオヘッドを最近よく聴くせいもあって、この気持ちのいい曲に味のあるボーカルがのるときっと大好きになるはずと妄想する。


2024.2.16

金曜ロードショーで「ペット」を見る。犬や猫を飼ったことはない。けれど、飼い主が家にいない時に何をしているんだろうと思ったことがある。飼い主がいない間に、同じマンションにペットとしている動物たちが、家を抜け出して大冒険する姿がとても可愛い。主人公のマックスとデュークの声がバナナマンなのだが、キャラクターにとても合っていて何度見ても愛着が湧く。同じイルミネーション作品の「SING」もそうだけど、動物たちがその特有の動きを生かして活躍する姿を見るのは、アニマルセラピー的な効果があるのかもしれない。


2024.2.17

Netflixで「浅草キッド」を見る。配信されてすぐに一度見て以来、久々に見る。若手時代のビートたけしと師匠深海千三郎の「芸人」としての生き方が描かれる。生業を誇りを持って行う姿は息でかっこいい。笑われるのではなく笑わせる。人を魅せることができて初めて、「芸人だ」と胸を張って言える。芸人なら、師匠に靴を差し出す時、わざとハイヒールを備えて突っ込ませろという印象的なシーンがあるが、一つの道を極めるには、日常の些細なことさえも、全てを繋げる思考と覚悟が必要なんだと思う。


2024.2.18

オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームをライブビューイングで見る。もう10年以上聴き続けているラジオだけど、イベントをリアルタイムで体験できるのは今回が初めてだった。長く聞いていると、たくさん覚えているエピソードがあって、たまに聞き返すと当時聞いてた頃も思い出す。聴き始めてからしばらくは、聞き流す程度だったけれど、「社会人大学人見知り学部卒業見込」と「ななめの夕暮れ」を読んだ頃から、聴く熱量が変わった。すごく簡単な言葉で表すと、生きている中でじんわりと自覚しづらい生きづらさを言語化してくれて、なんとなく感じていたこの感覚は共有できるものなんだと、とても救われた。若林さんが憤りを感じたことを話す時、その度に深くうなづけた。今まで周りでリトルトゥースだという人はいなかったから、映画館いっぱいにラスタカラーのグッズを身につけている人がいるのを見ると、この街にもこんなにたくさんいるんだと実感する。いつも通りのフリートークもいつも通りに面白かった。個人的には、春日さんのプロレスが印象的だった。なんちゃってプロレスではなく、しっかりとしたプロレス。春日さんはノアで動きをトレーニングして、相手はスターダムで実際にプロリングに立つフワちゃんで立ち回りが流石にしっかりしていた。オマージュがたくさんあって、一人で心の中ですごく熱くなった。
ずっと聞いてきて、生活の一部になっている。これからもずっと続いてほしい。好きなエピソードは、若林さんの「オウムの動画にハマった話」だ。


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