時代の象徴

事故で一時間も閉じ込められたバスの窓から、駅前のマクドナルドが閉店しているのが見えて、しかもバスはゆっくりだったから、「閉店のご挨拶」の張り紙が見えた。私の年齢プラス1年、ものご愛顧うんぬん‥と、書いてある。。

きっと1歳の私を抱えて、母はいく度となくここに来ただろうな、と思う。
その頃はこの店はピカピカで、こんな片田舎の街の商店街では、夢のような世界の食べ物だっただろうな。私は祖父母っ子だったので、よくおばあちゃんと来た。おばあちゃんはメニューの名前をよく言えなくて、幼稚園くらいの私がすらすら言って、生意気に注文してたなぁとか。。幼き頃のよき思い出なり。
今となっては、マクドナルド、食べたいとは思わないけれど、体にいいとか企業がどうとか、、
そういうのは今は一切を置いておいて、ただ、
時代の象徴がひとつ、駅前から消えた。
街が新しくなろうとしている。
貼り紙の、ドナルドの後ろ姿がしみじみと移り変わりを物語って、
ドナルドは、see you!
と言って、おどけたポーズで去るところだ。
ここは、何になるんだろうな。。

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