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妊娠中に注意したい食べ物②魚の水銀編

みなさん、こんにちは。ミッドワイフのまいです。
妊娠中の方も、妊活中の方も、食べ物に気を遣っている方が多いのではないでしょうか?

食中毒の原因となる食べ物に関しては、お話ししました。

もう一つ、妊娠中に注意したい食べ物は「魚」です。
魚はタンパク質やカルシウムが摂れるので、普段から食べていきたい食べ物ですね。

だからこそ、妊娠中には「魚の選び方」に注意してほしいと思います。

1.水銀が凝縮される食物連鎖

人間に食べられる動植物はもともとは生きていて、自分の大きさより小さいものを食べて成長しています。
このように、大きいものが小さいものを食べていることを「食物連鎖」ということは、みなさんもご存じだと思います。

食物連鎖によって、自然界にある「水銀」も一緒に取り込まれ、凝縮されていきます。
そして、多くの水銀が人間の体に取り込まれると、体に影響を与えてしまいます。
妊婦さんの場合はへその緒を通じて、赤ちゃんに影響を与えます。

水銀の多量摂取による影響

水銀は食物などに微量に含まれています。
水銀を多く含む魚を食べ、水銀が徐々に溜まってしまうと、胎盤を通じて、赤ちゃんに水銀の害が及びます。

赤ちゃんへの影響は「中枢神経障害」として起こります。
水銀は胎児の神経系発達を阻害し、子どもの記憶力や言語能力、運動能力に悪影響を与えます。

小学校の社会の授業で習った「水俣病」をイメージされる方も多いのではないでしょうか?

魚の中には水銀を多く取り込むものもあります。
そのため、食べる魚の種類と量には注意が必要です!

2.食べ方の注意点

①魚1人前(80g)に含まれる水銀量をチェック!

刺身1人前、切り身一切れが80gです。
このコラムでは、1人前(80g)に含まれる水銀量を🌕と表しています。
今から食べる魚が何gで、水銀量🌕がどれくらい入っているかを確認してくださいね。

②1週間で摂取する水銀量をチェック!

水銀は自然界にあるものなので、完全に排除することはできません。しかし、お腹の赤ちゃんに影響を与えない水銀量は決まっています。

その量はなんと、1週間に🌕1個分まで

「1週間に1食分しか魚は食べられないということ?」と思う方もいるかもしれませんが、魚の種類によって水銀の量が違います。そのため、魚を組み合わせることで、食べられる回数や量も変わってきます。

魚を食べる時には、注意が必要な魚と注意が必要でない魚を組み合わせて、1週間の水銀の摂取量を🌕1個分とします。

もし1週間の摂取量を越えてしまったら、次の週は魚を調整しましょう。
もし半量🌗超えてしまったら、次の週は残り半量分🌓にしたり、水銀量の注意が必要のない魚を食べたりして、2週間で🌕2個分に収まるように調整しましょう。

3.注意が必要な魚

では、注意が必要な魚はどんな魚があるのでしょうか?
コビレゴンドウやバンドウイルカは水銀量🌕2個以上ですが、今回は特に食べる機会の多い、水銀量🌗半個と🌕1個の魚をご紹介します。

4.特に注意が必要でない魚

みなさんがよく食べるサケやアジ、サバなどはどうなのでしょうか?みなさんがご自宅で食べる魚は注意が特に必要でないものも多くあります。

キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオ など

魚を食べる時、水銀の摂取調整が心配な方は、これらの魚を積極的に摂ってくださいね!


いかがだったでしょうか。

妊娠中の食べ物について不安な時は病院の助産師や私たちミッドワイフに、気軽に相談してくださいね。
Twitterをしている方は「 #ミッドワイフコール 」をつけて、相談することができます。

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〈参考文献〉

厚生労働省,ママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと,妊娠中と産後の食事について



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