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良い人材か悪い人材か目を見れば分かる

僕は技能実習生やエンジニアの採用のためにベトナムに訪れた日本企業の社長や人材会社、人材ブローカーたちをアテンドしてきた。また彼らの採用面接も数多く見て来た。

その中でたまに「オレは良い人材か悪い人材か目を見れば分かる」と自慢げに言う人がいる。僕は愛想笑いをしながら「何言ってんだコイツ」と内心思っている。だから僕はベトナムの子たちの面接の練習を見る時には「目で殺せ!」とアドバイスしている。

僕も今まで数え切れないほどの採用面接をしてきた。それでも一度も目を見れば分かるなんて思った事はない。目を見て分かれば履歴書も要らないし面接も要らない。見て分かるんだったらその特殊能力で人材判定会社を作って大儲けが出来てしまう。

履歴書と睨めっこをして面接に時間をかけて、悩んみ悩んだ末に1人を選ぶ。しかし実際に働かせてみたら使えなかったり直ぐに辞めたりする。
僕の周りの社長たちに聞いても良い人材かなんて分からないと答える。

はなから中小企業に良い人材なんて応募して来ない。大企業は良い人材を社名と高給で釣り上げて、中小企業は悪い人材を使える人材に育てる。

だから僕は目を閉じて採用を決めている。どうせ働かせてみないと分からないのだから採用に時間をかけるだけ無駄。履歴書は見るし面接もするけど優劣を探し出したりはしない。面接で世間話をして面白そうなら採用する。

中小企業の社長や人事担当者には人材はくじ引きで選ぶ事をお勧めする。
いままで採用に使っていた時間を生産性のある事に使えるようになる。また下の記事も読んでほしい。


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