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無いものなんてないのかも知れないという話

私は欲張りだ。これまで私は欲が少ない人間だと思っていたし、どちらかというと物持ちが良く、さらにベーシックなスタイルが好きなのも相待って服やバッグを頻繁に買ったり買い替えることも少ない。

でも、最近やりたいことリストや欲しい物リストを作り始めたら、出るわ出るわ欲望たち(笑)

こんな家に住んで、こんなインテリアでコーディネートしたい。仕事はこういうスタイルで、こんな人たちに囲まれた充実した人間関係がいいな。これまでは欲しいと思わなかったけど、実はこのブランドのこのバッグが欲しいな。これにPC入れて、そのPCはこれで…などなど。

本当の自分はこんなにも欲を心に抱え込んでいたのか。それを素知らぬ顔でスルーして、なんなら欲を持つことが恥ずかしいというかのように閉じ込めてきたのかと。

欲は人を惑わせることもあるけれど、上手く使えばやる気を鼓舞する材料にもなる。

そんな欲をニヤニヤと想像して妄想に浸り、ワクワクしていたのですが、ある時ふとこう思ったのです。


「いや、待てよ。確かに理想の生活や物、人間関係は心地良いしワクワクする。でも、それとは別に今の私だっていろんなものを持っていて、享受しているよね。これって、人によっては贅沢とも見えるのでは?」

「え、いや、私結構持ってるな。うん、私持ってる!すげー!」


と、いったように今の自分の生活や生活スタイルを見直すと結構いい感じなのです。

温かく過ごせる家がある、家賃払えてる、1日3食自分も子供も食べれる、保険料払えてる、社会保険入ってる、可愛い子供が2人もいる、PC使える、スマホ持ってる、ネトフリもアマプラにも加入してる、コーヒー飲める、時々ウーバーだって頼める(←地味に高い)、クレカの支払いだって滞ってない、健康で毎日過ごせてる、温かい布団がある…

数え切れないほどの「ある」を、幸せを、豊かさを環境から、国の制度から、時には自分の行いや努力によって得ている。

私たちは欲望にスポットを当て、今持っているものを無視すれば「ない」にスポットを当てることは容易にできる。
でも、その裏には実はたくさんの「ある」があることを忘れてはいけない。

私は今この記事を書いているPCはもう8年選手だ。上の子供と同い年。
バッテリーの消耗が激しく、時々落ちてしまうこともある。
これにうんざりし、どうやったら新しいリンゴ様が手に入るのか、分割でロ支払うか、コツコツ貯めるかなどウンウン悩んだこともある。

でも、この「ある」を感じることで、確かには今PCはあると感じられるようになった。しかも8年問、初心者ライターだった自分に長い間寄り添ってくれた相棒だ。
相棒にお前は用無しだなんて酷いじゃないか!まだフル活動してくれている、ありがたいじゃないか!本気で無理!ってなるまで頼むぜ!!と。


はじめに述べたように、私は自分は欲張りだと認めている。それでいい。欲張りな私もOK、物持ち良く、かれこれ5年ほど前に買った1万円弱のコートを未だに着ている自分もまたOK。

でも、この「ある」に目を向けて、実は自分には「ない」ものなんてないのかも知れないという「『ある』視点」を持つことは途端に自分を豊かにしてくれる。

確かに財布の中には10万円はないかも知れない、でもコンビニで100円弱のコーヒーを買って美味しく飲めているじゃないか。高級レストランでコースを食べられないかも知れない。でも、温かい家で温かいご飯と味噌汁を食べられているではないか。後者を惨めに感じる人もいるかも知れない。でも、たしかにそこには「ある」が存在する。

こうして身の回りの「ある」を集めて、まじまじと見てみると自分の豊かさに気がつく。満足はできなくても、悪くはないかなと思えるだろう。

私の夢は、日々の小さな幸せも取りこぼさない、幸せを感じる天才になることだ。そんな私にとって「ある」を感じることは大きな実りになる。


もし、今自分は「ない」探しをしていたという人は、騙されたと思って日常の中の「ある」を探してみて欲しい。
初めはバカらしく、しょぼいものに感じるかも知れない。でも、その「ある」が集まった時、いかに今の自分を幸せにしてくれているかがわかり、日常の生活が愛おしく感じるはずです。

まずはパン一枚を美味しく食べることから、コンビニコーヒーを美味しく飲むことから、シャワーを浴びれるということに集中してみるといいかも知れません。ちなみに私は家賃の引き落としがあった通帳を見て自分を称賛し、お金あるわ!と感嘆しております(笑)


馬鹿らしいと思った人ほどぜひ試してみてください。きっと自分の凄さと豊かさと、幸せにじんわり浸れるはず♡






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