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村上春樹 象の消滅

村上春樹さんの『象の消滅』をご紹介します。

(あらすじ)
ある朝、主人公は新聞で、町にある象舎から象とその飼育係の男が突如姿を消したことを知る。
象の足につながれていた鉄の枷は、鍵がかかったままであり、それに象が「脱走した」形跡はなく、象は明らかに「消滅して」いた。
町の郊外にあった動物園が経営難を理由に閉鎖された後、いろいろあって町に引き取られた年老いた象だった。
主人公は普段、電気メーカーの広告部に勤務し、ニーズに基づいて仕事をこなし、週末になると(象という動物に興味を抱いていた彼は、)その年老いた象に会いに行っていた。
象と飼育係が姿を消したことが発覚した前日も、主人公は象舎を訪れており、ある違和感を抱いていた。
象と飼育係の「大きさのバランス」がいつもと違っていたのだ。しかし、その真相までは分からなかった。

象と飼育係が姿を消した後、人々による捜索は続いたが、見つからないまま、次第にそのことは忘れ去られていった。
その後も時間は変わらず流れ続け、日々は単調な繰り返しで進んでいった。

おおまかなあらすじは、こんな感じです。
繰り返す日常と時間の流れに潜む闇を巧みに切り取った作品だと思います。

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