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スキンシップは重要

 月・火曜は、学校教育の話です。今日は、ちょっぴり挑戦的な内容です。
 新型コロナ感染症が流行していた頃、教師と子供の、あるいは子供同士の身体接触を避けよう…と言われていました。感染症の流行を防ぐためには必要な事で、医学的見地から考えると正しいと思います。
 この考え方に基づいて学校では、スキンシップを控えるよう指導が入りました。教職員にも、子供たちにも…です。
 もちろん私も、自分からはスキンシップをしないよう注意しました。褒める時に頭を撫でたり、肩を軽くぽんぽんとしたり…などはしません。言葉だけで褒めます。もちろん、玄関で「さようなら」する時のハイタッチなんて厳禁です。
 ただ、最近は低学年の担任が続いているので、「これは困ったなぁ」と本気で思いました。子供との心の距離が、なかなか縮まらないからです。
 実際、担任している子供はスキンシップしたくて仕方ないのです。手を握ってきたり、抱きついてきたり、おぶさってきたり…私から何もしなくても、子供の方からは色々スキンシップしてきました。
 令和6年2月9日のnoteで、札幌木鶏クラブの令和5年11月例会について書きました。その記事で、「心は手から伝わる」と言う内容のK先生の話を紹介しています。

 おそらく低学年の子供たちには、「心は手から伝わる」が、本能的に分かっているのではないかと思います。だから、スキンシップを自分から求めてくるのでしょう。担任とのスキンシップを通して、担任の心を感じ取り、安心感を得るのではないでしょうか。
 そう考えると、新型コロナ感染症が流行していた時期、子供たちの心には少なくない影響…しかも、あまり良くない影響があったのではないかと気になります。ただでさえ不安感を感じさせる社会状況の中、なかなか安心感を得られなかった子も多かったと思います。
 繰り返しますが、医学的には身体接触を避ける事は正しい対応です。
 でも教育的見地から見ると、あまり正しくない対応だったのではないか…私は、そう考えています。

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