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介護ってなんなんだろう④

母の認知症の症状がだいぶ落ち着いたのでそろそろ退院した後の施設を考えてみましょうか?とソーシャルワーカーから連絡をいただいた。

義父(既に亡くなっている)の場合、脳梗塞で倒れて入院、リハビリ後は病院側から早く施設を決めてほしい、と退院を急かされ大いに慌てたらしいが結局すぐに施設が見つからずうちで面倒を見ます!と義母は啖呵を切ったそうな。いつも人を振り回すような義母ではあるが子ども達家族以外にも数多くのご近所の人に義父への声かけ、見守り、移動の送迎等いろんなことをお願いしてきた点では“人たらし”の面を発揮した見事な理想的介護であったことは否めない。
私や弟には到底無理な介護である。


まずは母を預ける施設を見学しなければと某施設に行ってみた。
なんと初見で「こりゃ無理だわ」と思ってしまった。


周りの介護経験者から条件がすべて揃うパーフェクトな施設はそうそうないとは聞いている。施設のどのような点に重きを置くか。本人の症状や家族の見解によって違ってくるはずだから一概に“いい施設はここ!”とは断言できないだろう。

しかしここはやめた方がよかろう、と思う施設にのっけから遭ってしまった。インターフォンを押して用件を言ってから施設に入ったにも関わらず足を入れた途端、数名の職員が挨拶もなく私を遠巻きに眺めたきたので、こちらの方が面食らった。


えーっと、私お邪魔でしたか?
あの~どうしたらいいんでしょう、、、?


しばらくキョロキョロしながら立ち竦んでいると奥から少々お待ちください、とやっと案内してくれるかと思いきやまた数分待たされてどこからか女性相談員が現れた。

、、、。

しょっぱなから減点要素満載でびっくりしてしまった。
相談係は分かりやすく説明はしてくれたもののパンフレットには全く記載されていない費用の説明のオンパレード、母が通っていたデイサービスで詳しく説明を聞いたことがある“サービス提供体制強化加算”の数字について尋ねると「これは、、?ちょっと後で確認しないと、、」とあまりに不思議そうな顔をされたため、もしや最近こちらの施設に勤務になったわけではありませんよね?と問いただすのも憚れたのでああ、そうですか~と早々と切り上げた。施設内の見学すら勧められず、、。


帰る際もやはり数名の職員の誰にも声も掛けられず眺められたままのお見送り、、
これ、お見送りなのか何なのか?笑

私、何しにここへ来たんだろう?と自分の行いの目的すらわからなくなる程不思議な体験であった。

見学中も相談係のやたら胸の谷間を強調した服装が気になって仕方ないし(もしや利用者サービス?大変失礼だがお若くもなければお綺麗でもない)、「ここはハザードマップ危険区域なので川が氾濫した時のことを想定して避難訓練では下の階にいる人は上の階に避難します」とか
「おいっ!?」
といいたくなるような突っ込みどころ満載でまるでコントを見せられているようであった。
(すべてノンフィクションです)

ただでさえ不安な施設介護というものをさらに不安にさせるどっと疲れた施設見学であった、、。





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