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《現代詩》がんじがらめの思考たち

解き放ちたいのに
心が追い付かない

赦したくない
赦さなければいけないのか

大事なあの子も
どうしようか
わからなくなっている

すべてが
途方に暮れて

結果を出すことに
頭がいっぱいで

何一つ
先に進めなくて

ああ
頭がパンクしそう

心のメモリー容量が狭すぎて
叫びたいのに

この憂鬱をどうか
吹き飛ばせるような

勇気のようなものが
持てないものか

どうしようもなく
重たいこの現実を

誰しも陥る
瀬戸際の空中分解

ただ嵐の中を
彷徨い続ける

旅人のように
迷い行き止まり
追い詰められ

奈落の底に突き落とされたら
そこは


がんじがらめに
固められた

思考を
解き放てるだろうか


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