あるアラブ人女性とチャット上で知り合った。アラブ人である事と女性である事は会話を進めていく中で分かったが、彼女がどこの国に住んでいるかを聞いた時、『イスラム教徒の女性はプライベートな事を話せないの。』と静かな様子で彼女はつぶやき、それ以上、聞き出す事はできなかった。これは、あるアラブ人女性とのパレスチナに関する対話である。ここに書かれた事の全てが正しいか否かを判別する事は私にはできないし、全てのアラブ人が、彼女と同じように考えているとも思わない。むしろ、そうあってほしくないと思える点もあった。ただ、日本から遥か遠いアラブの民の思いを少し感じる事ができるだけで十分と思う。
なお、太字部分は私が後から付け加えた補足や感想である。

女性
正直な所、私は日本の中東専門家の話がよく分からない。中東専門家ならば、イスラム教徒であるはずです。

俺氏
そうだね。日本の中東専門家にはイスラム教徒ではない人が多いかもしれない。

女性
うん、そうだと思います。私は中東専門家という方の意見を読んだけどイスラム教を知らないと思いました。ヨルダンについても知らないと思いました。
あ、そうだ。ごめんなさい！最初に言わなきゃいけなかった。私は知らない事については話せません。そしてイスラム教徒は、色々な事を他言しません。だから、あなたがイスラム教徒に何かを聞いても答えてくれないかもしれない。
ごめんね。
イスラム教徒は嘘をついてはいけないの。もちろん悪い人もいるけどね。そしてイスラム教徒は同胞とのつながりを大切にします。

俺氏
分かった。

女性
ヨルダンは、既にイスラエルを支援すると声明をだしています。でも、国民は違う。だから、ヨルダンの国民はパレスチナを助けに行った。

※実際にはヨルダン政府はイスラエル支持までは表明はしていないが、イスラエルとは和平協定を締結した関係から割と中利的な立場ではある。

俺氏
なるほど。
それに日本の中東学者の嘘は簡単に見破れると思う。ある中東学者は矛盾する２つの事を言ったんだ。
「ガザの人は自由。彼らは自由にイスラエルにも行ける。」
「ハマスはガザの住民を軟禁しているから、イスラエルの攻撃から逃げられない」
この２つの説明は矛盾していると俺は思ったんだ。

女性
カミユはは賢い。

俺氏
いやいや、誰でも分かるよ。そういえば先日、パレスチナ人とも話をした。