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臨月3日前に、死産した話⑩~赤ちゃんとお別れ~

長男とのお別れの日。ちょうどその日だけ雨。体が失くなってしまった長男を抱いて帰宅。気が狂ってネット検索の嵐。

こんにちは。アラサーでワーママ"あおのうさぎ"です🐰。ヘビーな話になりますが、心の元気な方は、読み進めてください。

~第9話はコチラ~

産声のない出産、その後

◆お見送り当日


~出産後、3日目~
まさか、自分より先に子どもを見送ることになるとは想像もしていませんでした。人生でこれほどまでツライいことがあるなんて。

とても暗い気持ちで車に乗り込み、旦那と火葬場に迎いました。
その日は、私の気持ちを表すかのような雨
車から降りたとき、まだうまく歩けない私は、ゆっくりゆっくり足を引きずるようにして歩きました。中に入ると、運良く車椅子を借りることができました。

◆最後のお別れ


長男と最後のお別れです。
大好きだよ。生まれてきてくれてありがとう。」とたくさん伝えました。旦那も泣いていました。
私と旦那が選んだお花や家族・親戚の写真を貼ったメッセージカード、手紙を入れました。

「ひとりじゃないからね。」
「みんないるからね。」と伝えました。

◆天使柄の骨壺


お骨になった長男。職員の方に「しっかりお骨が残っていましたよ。」と教えてもらいました。

そして自宅に連れて帰る車内で、涙が止まりませんでした。
私「長男がお空に逝った原因は分からなかったね。解剖をお願いすれば良かったかな?」
旦那「うーん。それでも原因が分からないかもしれないってお医者さんは言ってたね。」
私「どうしても生まれたばかりの長男を解剖する気になれなかったのよね。」
旦那「うん。」

結局、今になっても赤ちゃんがお空に逝った原因は分かっていません。

◆気持ちの和らげ方


産後6週間は、お仕事をお休みさせてもらっていました。
その間、マンガ「コウノトリ」や書籍「誕生死」を読んで過ごしました。狂ったように、ネットで「死産」「子宮内胎児死亡」と検索しました。

自分と似たような経験をした人の情報を得て、"ひとりじゃないんだ"と気持ちが少しだけ和らぐ気がしました。

◆産後の虚無感


産後1週間は、旦那が仕事をお休みしてくれました。有給を使ってこんなに長く休んでくれたのは初めてです。

旦那は「何かしていないと落ち着かない」と言って、常に動いて私の身の回りのお世話をしてくれました。
私は歩くのがやっとなので、階段の登り降りは、おんぶしてもらっていました。

長男が生まれたら、旦那には"出生届け"を書いてもらいたかったのに、真逆の対応をひとりでさせてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

産後2週間目となると日中は、自宅にひとりです。ひとりでいると、悲しみに押し潰されそうになるので、友人に電話してたくさん話を聞いてもらいました。一緒に泣いてくれました。一緒に悲しんでくれました。それもまた"ひとりじゃないんだ"と思うことができました。

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