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意識フェーズ理論によるミス防止

意識フェーズ理論とは


意識フェーズ理論とは、意識レベルを上表の5段階に分けたものです。
意識フェーズのレベルが高いほど、集中・緊張が強い状態です。

意識フェーズ0~Ⅰ

意識フェーズ0は、意識がない状態です。
例えば運転中に意識フェーズ0になると、ハンドル操作が出来ず事故になる可能性が高いです。急病や外傷が原因なので防げません。
意識フェーズⅠは、極度の疲労状態や居眠り状態です。
意識はありますが、エラー発生率は非常に高い状態です。休息などで疲労や眠気を解消する必要があります。

意識フェーズⅡ

意識フェーズⅡは普通の意識状態です。
この状態でのエラー率は高くはないですが、”うっかり”が発生しやすいです。例えば流れで作業してミスをするなどです。
普通に仕事をしていると一番この意識フェーズが長いはずです。

意識フェーズⅢ

意識フェーズⅢは集中の意識状態です。
この状態が一番ミスが少ないです。理想は常時この状態で仕事をすればよいのですが、人間はこの状態を長くは保てません。
”要所”でこの意識フェーズに上げることで、ミスを減らす効果があります。

意識フェーズⅣ

意識フェーズⅣはパニックの意識状態です。
過集中状態なので、冷静な判断が出来ないです。エラー率は意識フェーズⅡと同じくらいで”パニックと居眠り”は同じくらいエラー率があります。
この意識レベルには極力ならない方がいいですが、トラブルやショックなどで意図せずなってしまいます。

意識フェーズを用いたミス防止

先述の通り、意識フェーズⅢが一番ミスが少ないので”0~Ⅱは意識フェーズの引き上げ”、”Ⅳは意識フェーズの引き下げ”が重要です。
結論から言う”指差呼称”が有効になります。
指差呼称は常時すると”慣れ”が発生し、効果を発揮しません。
(現場猫の意味のない指差呼称をイメージするとわかりやすいと思います笑)
逆に”有効な要所”で行うと効果があります。
例えば”購買発注の確認画面”を指差呼称で確認すると、金額や発注数あるいは納入期日の間違いに気が付きやすいです。一方で”金額ヨシ”、”発注数ヨシ”・・・とずっと指差呼称しながら入力すると途中で意味のない指差呼称になってしまいます。
有名な話ではJRの車掌さんは、扉を閉めるときに指差呼称をしていますね。挟まれや駆け込み事故の防止に役立っています。

次回予告

今回は意識フェーズ理論と指差呼称の有効性を解決しました。
オフィスではなかなか声出しは恥ずかしいかもしれないですが、指差だけや心の中で声を出しましょう笑
次回はヒューマンエラーの原因と防止法について解説しようと思います。


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