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ご馳走

ご馳走という言葉は、馳せ駆け回って食材を調達し、心を込めたもてなし料理のことを言う・・・とか聞いたことがある。

私たちは、今、いろんなところから運ばれてきた食材を食べている。けれども、本当はごく身近な三里?一里?以内でとれた食材を食べるのが、心にも体にも良いそうだ。

馳走ねえ・・・・・・と私が思った料理。

毎年、私は、春になると山へ行く。

何しに?

はい。タケノコ堀りに。

山につくと、歩いて坂を上り、竹林に入る。よ~~~く下を見ながら、タケノコを探す。見つけたら、とぐわで掘り上げる。
それを背負いかごにぽいっと入れる。たくさん掘り上げた時は、山で、筍の皮をむく。
重くて背負って帰れないからだ。

家に帰りつくと、ぬかを水に入れて筍を湯がく。1時間かなあ。

茹で上がった筍を、今度は、砂糖と醤油で煮る。

さあ、ここまでで、何時間かかった?
ほりたて、できたての筍は、もちろんどんな高級料亭の筍料理よりおいしい。

ほんと、おいしいんですよ!で、沁みるんです。

だって、手間暇かかってるから。
そんな筍を冷凍しておいて、お客様にお出しします。

感想は?
もちろん・・・・・・
「おいしい~~~。こんなおいしいの、初めて食べた~~。」

そうして、私の家を出るころは、みんな元気になって帰るんです。

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