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moment作品紹介其の15池島 ハヤシシゲミツ A4判 52頁

長崎市の「池島」は、世界遺産の軍艦島(端島)と並んで、長崎県 のもう一つの主要な炭鉱の島として知られています。西彼杵(にしそのぎ)半島の西側沖合約7キロメートルの所にあり周囲は約4キロメートル。2001年に閉山されるまで 九州最後の炭鉱だった池島は、無人になってしまった軍艦島と は違って、まだ人々が生活を続けています。1970年台の最盛期には約7800人の人々が島に暮ら し、生活できるように団地群が建設されました。世界的エネルギー事情の変化により石炭の需要は 減り2001年に閉山。地元の方の話によれば島民の数も100人をきったという。無人化し蔦が蔓延り廃 墟化してゆく団地群はまるでオブジェのような怪しい魅力を放っています。炭鉱の島に残された時代の痕跡を探った2日間の 旅の記録。

文 ハヤシシゲミツ

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