HARUNE

犬4匹と亀1匹の大家族です。賑やかな毎日を過ごしています。徒然なるままに、日々をつづっ…

HARUNE

犬4匹と亀1匹の大家族です。賑やかな毎日を過ごしています。徒然なるままに、日々をつづっています。

最近の記事

その先にあるもの 第5話(小説)

   冬の間集落では基本家に篭って家族で過ごす。学校は休みだし、大人達もたまにしか仕事をしない。  晴れ間の覗く日に用を足す為に外に出ることはあるが、それぐらいだ。  のぞみはトオルにも恵さんにもなかなか会えない日々が続いていた。  そして毎日家の中で家族だけで顔を突き合わせていると、時々息苦しさを感じるのだ。  以前はそんな風に感じた事はなかったのに。  のぞみを取り巻く世界はとても小さく狭く、時々息苦しい。  のぞみは読んでいた本を机に置いてため息をついた。  顔を上げ

    • 手作りスギナ茶

       麗らかな日を通り越して夏日が続いていますねぇ。  と言うわけで、今回はスギナについてです。  今の季節スギナが生き生きと活気づいて元気ですね。我が家の庭にもたくさん生えて来ました。  草むしりついでにスギナをつんで、スギナ茶作りに挑戦。  スギナはケイ素やカルシウムが豊富で、骨や皮膚等に良いとのこと。ビタミンAやCも豊富。  ただし、どんなハーブにも言える事ですが取り過ぎは厳禁。スギナ茶も妊婦さんや小さなお子さんは取ってはいけないとありました。  つんだスギナは洗って干

      • 人間関係のあれこれ

         最近回りでちょっと気になる事があったので、久しぶりにインナーチャイルドがらみのお話です。  皆さん職場での人間関係ってどうですか?  上手くいっている方はいいとして、上手くいっていない方大変ですよね。  ただ4月から人事異動で入れ替わりがあり、はたまた新人さんが入って来たりしてガラリと環境が変わったと言う方もいらっしゃると思います。  私達は一人一人違う家庭、環境で育ち価値観も十人十色。それが個性でもあるので、違って当たり前です。  そしてそれは個人の違い、世代の違い、

        • 巡る季節(詩)

           桜咲く  またこの季節が巡ってきた  楽しい夢も  悲しい夢も  幾つもの想いを載せて  花開く  この花を幾度見上げた事だろう  巡る季節  私の心に今去来するもの  それは脆くて  故に愛おしいものへの想い  時は一瞬で過去へと変わり行き  二度と戻っては来ない  巡る季節  次の春には  私はどこでこの花を見上げているだろうか

        その先にあるもの 第5話(小説)

          春の陽気に誘われて

           春の陽気に誘われて、川越にあるマーケットテラスへ行って来ました。  ここは地元野菜を使ったブュッフェスタイルのお店で、テラス席はワンちゃんも一緒OKのお店です。  いつも混み合っていますが、この日は比較的空いていたので、ラッキー。  ブュッフェスタイルだとついつい食べ過ぎてしまうんですよね。  それが悩みどころ…。  デザートもあって、こちらも野菜を使っていてヘルシーで美味しいこと間違いなしです。  写真撮るの忘れた…。  お店を一歩出るとそこにも春の息吹が…。  

          春の陽気に誘われて

          カラスノエンドウを食べてみました

           すっかり暖かくなり春を感じますね。  何処からともなく雉野の鳴き声が聴こえて来て、春の到来を感じたのはつい先日のこと。  不思議と冬の間は聴こえない。冬の間彼等はどうしているんでしょうね。  話はそれましたが、我が家の庭にも春が訪れ、ハーブもとい雑草が芽吹き始めています。  さてこれらの雑草、春はほのぼのほっこり優しい気持ちにさせてくれるのですが、夏なると当然ですがその本領を発揮。凄まじい生命力を披露してくれます。  夏暑い中の草むしり。なんの修行かと思う日々。でも放置

          カラスノエンドウを食べてみました

          その先にあるもの 第4話(小説)

           集落の中に恵さんの事を良く思っていない人達がいるのは知っていた。そして恵さんもその事を恐らく知っているのだろう。  そんな中にあっても恵さんはいつも静かにいた。  のぞみは恵さんと時を過ごす中で少しずつ恵さんの事を知って行った。  恵さんが凄く博識な事。のぞみが読んだ事のある本はほぼ全部知っている事。儚げな外見の割に思い切りが良くて良く笑う人だと言う事。そして、のぞみと同じ名前の子供がいた事。旦那さんとは別れて街を出て来た事。その中には人から聞いた事もあるし、本人から聞いた

          その先にあるもの 第4話(小説)

          その先にあるもの 第3話(小説)

           久しぶりの小説の続きです。  夏の終わり、山田さん家に珍しい客人がきた。  「山田さん家の恵ちゃんが街から戻って来たってよ。」  その噂は瞬く間に集落中を駆け巡った。  山田さん家はおじいちゃんとおばあちゃんとその息子さん夫婦と孫のコウタ君の五人家族だ。  恵さんはコウタ君の叔母さんにあたる人のことらしい。  のぞみは恵さんの存在を父と祖母の会話から知った。 「恵ちゃんが街から戻って来てるらしい。」  ある日、夕飯の席で父が言った。 「一人でかい?」 「そうみたいだね。

          その先にあるもの 第3話(小説)

          我が家の花粉症対策

           巡り巡ってまたこの季節がやって来ました。  かつては美しく希望に満ち溢れていた優しい季節だったと記憶しています。  いつから憂鬱を伴う季節となってしまったのだろう。  花粉が飛び始めて痛いし痒いし苦しいし!  こんな世界に誰がした。と嘆いた所で致し方ない。  とは言え、そのままほっといたらやはり辛いですよね。  と言う事で我が家の花粉症対策についてお話しします。  私が花粉症を発症したのは恐らく小学生の頃。恐らくと言うのは、その頃花粉症の存在が今のように知られていなくて

          我が家の花粉症対策

          私も歩けば占い師に当たる⁈

           昔の話ですが、歩けばやたらと占い師に声をかけられる時期がありました。  銀座を歩いていても、渋谷を歩いていても、新宿を歩いていても。はたまた地方都市を歩いていてもです。  「占いの勉強中なので、手相を見せて下さい。」等の勉強中の人。これはまあ良い。どうぞ頑張ってと応援する気持ちで見ていただいていました。  しかし人の顔を何度も振り返って見て行く人や顔を見て「あっ。」と言ってから何か言いたげにしてる人。  お願い。気になるから。何?何が見えるの?  余りにも頻発するので、

          私も歩けば占い師に当たる⁈

          無敵のクローブ

           さて、去年の夏のことでした。  我が家にあの人類の天敵にして夏の風物詩と化したGが出たんです。  我が家の庭と言う名のジャングルから侵入したものと思われました。  そしてあろうことか発見が遅れてしまったのです。  ある朝事件は起こりました。  ちっちゃなGの子供達が水を求めて流しに沢山集っていたのでした。  退治して、その後登場した真打もやっつけたのですが、なにせ産まれてしまったので…。  我が家はワンちゃんがいるので、バルサンとか無理。  でもやっつけなければ大変、と

          無敵のクローブ

          お大寒様

           1月20日から大寒に入りましたね。  道理で寒いはずです。  今年の大寒は1月20日から2月3日まで。  この時期に汲んだ水は雑菌が少なく長持ちすると言われています。  なので、この時期の水で発酵食品を作ると、いい感じに発酵が進んでいいそうですよ。  と言う訳で、早速お水取りに行って来ました。  以前美味しく頂いた事のある、我が家から割とアクセスしやすい湧水を頂けるスポットへ。  タンク一杯頂いて来ました。    家へ帰って早速お茶を沸かして頂いた所、  何ともまろやか。

          お大寒様

          その先にあるもの 第2話(小説)

           夏になった。  この国の夏は短い。  この短い夏に今を盛りとばかりに植物は花を咲かせ輝き出す。一年の中で最も生命力に溢れた眩しい季節の始まりだ。  トオルはお父さんの体調が良くないらしく、学校に来なくなっていた。  一度父と一緒にお見舞いに行ったら、おじさんは笑って言った。 「風を拗らせてしまってね。」 「もう若くないんだから、無理はするんじゃないよ。」  父はそう言って、お土産のお菓子を渡した。  父がこの間街で調達してきた貴重なお菓子である。のぞみはお菓子を視線で追っ

          その先にあるもの 第2話(小説)

          その先にあるもの 第1話(小説)

          まえがき  長くなってしまうので連載になります。  お付き合い頂けましたら幸いです。 本編  北の大地の冬は長い。凍てつく寒さが人々の行動を制限する。人々は家に籠り、長い冬を過ごす。  のぞみが生まれるずっと前の世界の冬はもっと短く、外に出て普通に生活出来ていたのだと祖母から聞かされていた。だから氷で覆われた湖や川を眺めて、その頃はどんなだったんだろうと想像しながらのぞみは長い冬を過ごしてきた。  ストーブで燃え盛る薪火を眺めながら、去年の春に祖母が作ったタンポポの根の茶

          その先にあるもの 第1話(小説)

          天使の音階 クリスタルチューナー

           明けましておめでとう御座います。  今年も気ままにブログを更新していきたいと思います。お付き合い頂けると嬉しいです。  今年もよろしくお願いします。  と言う事で今回はクリスタルチューナーについてです。  私の空間浄化アイテムの一つにクリスタルチューナーがあります。動画とかで解説されている方とかもいるので、使い方はそちらを是非参考にしてみて下さい。  さてクリスタルチューナーとは水晶ポイントを音叉で叩いて、浄化したい方向にポイントを向けてくるくると左回りに音叉を回します。

          天使の音階 クリスタルチューナー

          湖面の物語(短編小説)

           彼女はしゃがみ込んで目の前に広がる湖面を見つめていた。彼女が湖面に指先でそっと触れると小波となって波紋が広がって行く。 「また見ているのか?」  背後から覗き込むように彼は声をかけた。 「そうよ。綺麗でしょ。」  彼女の指し示す先、湖面の中には一つの世界があった。海と言う大きな水面。そこに浮かぶ大小様々な島。幾つもの街があり人がひしめく。  そして彼らが空と呼ぶこの湖面は暖かな橙色に包まれていく。 「ああ。綺麗だ。」 「見て。もうすぐ夜が来るわ。」  湖面は橙色から緩やか

          湖面の物語(短編小説)