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【小説】『君らは選ばれし戦士だ!!』③就活編

そして、大学初日
【大学構内】
千夏と勇作は、同じ理工学部科学コース。
勇作は、化学では解明出来ない不思議なことを解明することが夢だった。
千夏は、勇作の隣にずっと居たい、ただそれだけでここまで来た。
2人の研究室は、田所教授についた。
田所教授は、BF のドク・ブラウン博士そっくりだった。
研究テーマは、人間の潜在能力開発である。
人間の脳は普段は 10%程度しか能力を発揮していない。
もしも人間が、100%能力を発揮出来る方法について研究している。
勇作は、幼いころから田所教授の研究に興味があったので、一生懸命勉強した。
そして、あっという間に 3年と半年が過ぎようとしていた。
2人は、その間に上級公務員の資格を取得していた。

【マンション 2人で夕食】
千夏「科学なんて全然興味なかったけど、何か最近すごく面白くなってきたよ」
勇作「全然興味なかったのに、よくここまでついて来たね、ほんと尊敬するよ」
千夏「じゃあさぁー、何かご褒美頂戴よ」
勇作「誕生日、クリスマス、ハロインまで指輪とかネックレスとかプレゼントしたじゃん、更に何が欲しいの?」
千夏「違うよ、形があるものじゃないよ、もう~ほんとに鈍いねぇ」
勇作「ご、ごめん、俺、勉強で一杯いっぱいで」
千夏「わかってるけど、じゃぁ、ハグしてよ」
勇作「い、今?」
千夏「違うよ、これから毎日」
勇作「ま、毎日だとぉ~」
千夏「そうね、毎日義務でされてもね」「じゃ、百歩譲って、私もしくは、勇作が
ハグしたいなぁと思った時にしようか、それでいいよね、ねっ」
勇作「うん、いいよ」
千夏「やったぁ、ドラマみたいだね」
千夏「ところでさぁ、就職どおするの?」
勇作「そのことだけど、明日、田所教授に相談してみようと思ってるんだ」
千夏「うん、わかった、私も一緒に行くよ」
勇作「うん」

【田所研究室】
田所教授「おー、君たちか、丁度よかった」 「就職先はもう決まってるのかね」
勇作「いえ、まだで、それを相談しようと思って、ここに来ました」
田所教授「実はわしの教え子から、優秀な学生がいないか、と相談されてな、君らのことを話をしたら、ぜひ会いたいと言われてな、どうだ会ってみないか?」
勇作「ぜひ!お願いします、教授」 「ところで、その方はどの様な方なのでしょうか?」
田所教授「えと、内閣情報調査室って言ってたかな?」
千夏「えー、内閣情報調査室ですかぁ」 「勇作、何かかっこよくない?」
勇作「う、うん、そうだね、夢みたいだ」
千夏「まだ、就職出来たわけじゃないよ」
田所教授「はっははは、ほんとに君らはいいコンビだ、君らなら大丈夫だ」
 「明日 10 時、ここに行ってくれるかね」
勇作「霞が関!」
勇作と千夏「教授、ありがとうございました、じゃ、失礼します」
田所教授「おい、今日は研究手伝ってくれないのかね」
勇作「あっ、すみません、やります」

つづく


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