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公立進学校の野球部

こんにちは。しがないマネージャーです。
初投稿から少し時間が空き、ネタも増えたかな、と思ったら学校がテスト期間に入り、部活もちょっとお休みです。

私の通う学校は、都道府県内で偏差値1,2を争う公立の高校です。私の地元はドが何個着いても足りないくらいのド田舎ですので、気概でちょっと良いところチャレンジしてみよう、と受けたらまさかの合格。今はそんなド田舎の地元を離れ一人暮らしをしています。

そんな世間一般に進学校と呼ばれる学校ですので、勉強はかなり厳しいです。爆速授業スピード、毎日のようにある小テスト、平均点が20点台の鬼難易度考査‥
それでも部活はもちろん毎日活動します。
放課開始すぐに活動開始、19時頃まで全体練習を行い、その後個人練習、20時過ぎに下校。
土日は朝から夜まで練習試合です。
平凡な公立校ですので、寮などあるわけもなく、遠い人は2時間かけて毎日練習に来ています。
そんな日常にもちろん野球部は学年の下層部を総なめしております。(私も例外ではありません、、、追試常連になりつつあります)

今夏の甲子園優勝校、慶応高校は紛れもない超・進学校です。私のチームの監督は、慶応高校をよく引き合いに出すようになりました。勉強と野球は両立することができるのだ、と。 それでも部員たちは言います。有名私立と地方公立ではわけが違う、と。
言い訳をしているつもりではないとはわかります。
寮はなく、練習設備も充実しているとは言い難い。練習試合、公式戦も各自が現地集合です。
課題の量も半端ではなく、休日に講習もあります。
睡眠時間だけが削られていく毎日で、文武両道を実現している人はすごいなあとしみじみ感じます。

私達は野球をするためにこの高校を選んだわけではありません。甲子園に出場できるような強さもありませんし、付属校でもなく私立でもない、ただの地方の公立高校なので引退後は必死になって受験勉強をしなければいけません。

入部してすぐは、それでも必死に練習に取り組む部員たちを、かっこいいと思いながらも、どこかで疑問に思っていました。野球をどれだけ頑張っても、進路として直接繋がるわけではない。実際、私達の部は引退して大学で野球を続けている先輩はほとんどいません。

ふと、聞いてみました。
「どうして野球部に入ろうと思ったの、」

部員のほとんどがこう答えました。
「なんでって、野球が好きだから。それだけだよ」

たかが部活、されど部活。そう思っている人がこのチームに多いのは否めません。それでも真剣に野球に取り組む、みんなの野球が好きだという想いを、少しでも繋ぎたい。
ここで野球をすることを決断した皆を、誰よりも近くで見届けたい。
そんな想いを胸に、今日も部室まで走ります。



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